【ネタバレ感想】灰原くんの強くて青春ニューゲーム 1巻

※ネタバレ有り。閲覧注意です※

灰原くんの強くて青春ニューゲーム 1巻 – 雨宮和希
2021年12月1日発売、第1巻のネタバレ感想記事です。

KindleUnlimitedで1巻無料だったのでホイホイと読んでみたらなかなか面白い。
というわけであっさり2巻を買わされてしまうあたり、Amazonの手のひらで転がされている。
なんなら転がしてくれてありがたい。

感想

タイムループ系の主人公が2周目ではイケメンチーターになって「え、俺何かやっちゃいました？」的なよくある設定ではあるんですが・・・。
この作品の面白さの根幹はそこにあるのではなく、ラブコメにあると思いました。

ラブコメ展開自体も、高校生の男女グループの中で多角関係になるという、こちらもよくある設定ではありますが。
この人はあの人が好きだけど、あの人はその人が好きで、この人とその人は友人関係だけど～～、みたいなのが入り乱れる感じ。
正直すごく好き。

しかし、タツのことをバスケでもコテンパンにやっつけてしまうあの描写。
完全に「え、俺なにかやっちゃいました？」的なストーリーに特化させるんだったらアリなんだけど、これは多角関係のラブコメでもあるのでタツがちょっと不憫すぎたな・・・。
単なるラブコメだったらタツの見せ場にもなりつつ良いバランスで多角関係が形成されるはずなんだけど、これじゃあナツの一強状態・・・。
いや、しょうがないのはわかってる。
そもそも題名が「強くて青春ニューゲーム」なんだから、無双しまくるのは当たり前だし題名通りだから詐欺でもなんでもない。
でも、多角関係ラブコメとして面白く出来上がってしまっているからこそバランスが欲しかったなぁ、というのは正直なところ。やむなし。

まぁ、そういうバランスを抜きにしても十二分に面白いんですよねぇ、展開が。
肝心の星宮さんが一番なびいてなさそう、ってところも面白い。
最初からラスボスが好感度マックスだと話が終わっちゃうので、当然といえば当然か・・・。

逆に気になるのが美織の存在。
友人キャラで攻略対象じゃないような感じなんだけど、カラーページのイラスト見る限りそんな感じじゃなさそうなんだよな・・・。
むしろ本命まであるぞ、これ・・・。
絡み方とか頻度的にも。

詩は完全に一番乗りで気持ち伝えてくるタイプですよねぇ、このキャラデ。（メタ）
こういう元気がいいムードメーカを一番最初に告白させて振って「ただの友達として、これからもよろしくね！」みたいなムーブ、胸にこみあげるものがあるから条約で禁止してほしい。
でもそういうムーブと展開が大好きな自分もいる。環境保護って難しい。

七瀬は、正直なところ恋愛に絡んでこないような雰囲気あるんだけど、どうなんだろう。
バイト先で絡みが多いから登場機会自体は多そうなんだけど。
どちらかというと星宮攻略ストーリーになった時に母親ポジションで絡んできそうな気配。ごとよめで言うと五月的ポジション。（なんか違う）

ってことで、なかなか面白かったので引き続き2巻も読んでいこうと思います。