【ネタバレ感想】あした、裸足でこい。

【ネタバレ感想】あした、裸足でこい。

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※ネタバレ有り。閲覧注意です※

あした、裸足でこい。 – 岬鷺宮
2022年9月9日発売、1巻のネタバレ感想記事です。

感想

「三角形の距離は限りないゼロ」の数年後の世界が舞台。

テンポがよくて気持ちよく読めました。
綺麗な青春モノなので王道ラブコメが好きな人には手応えあるはず。
タイムリープの原理はどうなってるんだ、とかそういうSF的な難しい話はこの小説の本題ではないので、そういうのは気にしない。(2巻以降でそこらへんの話あるかもだけど)

主人公の巡くん、これだけしっかりしているのに前世(死んでないけど)では何故ダメキャラだったのか・・・。
女の子と話していてもキモキャラ化しないし(大事)。
一度失敗しないと火がつかなかったってことですかね。
今回に至ってはめちゃくちゃ頑張ってるし、その成果が少しずつ見える仕様になっているので完全に進研ゼミ案件。

ちなみにこの現実の書き換えって、どこまで書き換え可能なんだろう?
時間を戻すことはできない?
人の記憶が変わるところまで、となると二斗が失踪してしまった事実までは変えることができないのかな?
いやしかし、手紙の内容が遺書から「遠くで暮らします」に書き変わってるってことは、人の記憶だけじゃなく事象自体にも作用させることは可能なのか。
ということは、二斗の失踪自体を無かったことにできるような気もする。
ここらへんは次巻以降のお楽しみということで・・・。

前作からの登場人物としては水瀬、千代田先生くらいですかね?(千代田先生は過去作からずっとだけど・・・)
矢野くんも出てくるかなぁ、と思ったけど出てこなかった上に水瀬との関係がどうなっているかが不明。
もう結婚くらいしててもおかしくないような気はするけど。

過去に戻って二斗を救う。
そしていい感じにラブコメをする!
ってのが主題と思わせておきながら、二斗も実は未来から来ているのでは・・・?
という疑念が出てきて2巻以降から物語の展開が大きく変わるんじゃないのかな、という楽しみが大きい。

一つ懸念があるとすると、「三角形の距離は限りないゼロ」は冊数を重ねるごとに展開が不安になっちゃったんですよね・・・。
矢野くんが自分を見失ったところとか、最後の結末とかは個人的にはちょっと・・・という感想でした。
「あした、裸足でこい。」も出だしはめちゃくちゃ素晴らしいので、この勢いのまま走り切ってほしいです。

というわけでめちゃくちゃ気になるところで終わっているので、早めの2巻を何卒。

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