【ネタバレ感想】君は僕の後悔

【ネタバレ感想】君は僕の後悔

投稿者:

※ネタバレ有り。閲覧注意です※

君は僕の後悔 – しめさば
2021年7月21日発売、1巻のネタバレ感想記事です。

最初から最後まで非常に読みやすく、かつ読後感も気持ちのいい一冊でした。

登場人物の心の内がとても分かりやすく、没入感があるいい読書ができました。

しめさば先生の本を読むのは「ひげひろ」、「きみは本当に僕の天使なのか」に続いて3シリーズ目ですが、どれも全部大当たり。
「きみ天」に続いてこの本も続刊が決まったということなので、今から楽しみです。

感想

自分が感じ取ったこの本の主題は、「人同士が付き合う際に価値観を共有することの重要性」だと思いました。
恋愛かを問わず人間関係を築く上でも同じことのように読み取れました。

最初から最後まで主人公の結弦に寄り添い、大事なことを問いかけ続けて更には物語の核ともなる台詞をくれた小田島。

主人公が藍衣から離れた理由が「天真爛漫で着いていけなくなった」というのと、「着いていけなくなったことで藍衣自信の良さ(天真爛漫で自由であること)を自分が奪ってしまう」という恐れ。
序盤からこの理由について丁寧に筋書きされて、その恐れは結弦が自分勝手に植え付けたものだと小田島薫に諭され、そして最後にはお互いに価値観を共有し「いきなりは無理だけど今後は距離を図っていきましょう」という綺麗な着地をもって2巻へと続くという。

結局本人たちが寄り添わなかったら、というのはそうだけどもこの流れを作ったのは間違いなく小田島薫。
実質MVPなんですよね、小田島薫という女。

雨に濡れた後の、部屋での藍衣の可愛さにはグッとくる(グッとくるどころではなく心臓がドッッッッッってなった)ものがありましたが、エピローグでも小田島の可愛さと尊さが陰ることはなかった。

サイドヒロインにしとくにはもったいない女だよ、小田島薫・・・。2巻ではもっと活躍してくれ・・・。

という主題的な話とは別として、メインヒロインである藍衣の話。

天真爛漫の不思議ちゃんというキャラを軸にして押し通してくるのかと思ったら、軸はそこじゃなかった。
ラブコメとしては100点満点の、「主人公が大好き」というところが軸のキャラだったとは。
結局最初から最後までこの軸がブレることなく貫いてくれたし、随所随所でちゃんと可愛いので後半は「藍衣ちゃん・・・!!!」のお気持ち100点満点になってた。
で最後のエピローグ読んで小田島薫・・・!!!ってなってた。情緒が不安定。

しっかりちゃんと可愛いヒロインだったので、2巻でも活躍してほしいですねぇ。(上では小田島薫と言ってて忙しい)

これ2巻やるとしたら、やっぱり結弦と藍衣がくっつくまでのニヤニヤをしつつ、そこに薫が頑張って入り込もうとする様子を見て更にニヤニヤする展開がくるのか???(願望)
だとしたら間違いなく買います。(そうじゃなくても脳死で買うけど)

ということで、次は2巻の感想記事にて。
(きみ天の方もあるけど、どっちの方が先に出るんだろうか)

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。