※ネタバレ有り。閲覧注意です※
弱キャラ友崎くん Lv.10 – 屋久ユウキ
2022/1/18に発売された10巻のネタバレ感想記事となります。
9巻の感想記事は以下リンクからどうぞ。
感想
1年ぶりの新刊。かなり待ちました。
からの、この10巻のラスト。
また1年待ちコースなのかな、これ・・・。
しかし暗い終わり方じゃなくて、先の展開に希望を持てるような終わり方でまだよかった。
これでレイニー展開だったらさすがに1年失神するしかなかった。
もしかしたら既刊を読めば分かるのかもしれないですが、日南が仮面を被りだしたのはやっぱり妹の死の後なんですかね?
妹の死と関係なく最初から仮面を被るという人間性だった、となると”ラスボスを倒す”という意味合いが薄くなってしまうから、メタ的な目線で見ると妹の死後な気がする。
妹たちとブインで遊んでいた過去(短編集であったやつ)、NONAMEとしてアタファミをする姿、今回のゲームをプレイする姿は仮面の奥の日南自身だとすると、
親や妹は日南の本当の姿を知っているわけなので・・・。
最後にお母さんと妹からのメッセージがくるぞ、ってところで終わったわけですが・・・。
それにより日南の画面が外れるのか?
っていうのがこの後の展開の最大の見どころ。
後ろめたいと思いながら行動してきた結果が、人々のためになってたくさんの感謝として返ってきた事実に直面し。
証明のために使っていた友崎自身からも「それでいい」と伝えられ。
トドメと言わんばかりの、握りつづけていたコントローラーが落とされる描写。
これはさすがに日南の仮面も落ちたか・・・。
と考えましたが。
しかしそんなに簡単にいかないんじゃないかな、とも思ってます。
理由は以下。
1つ目。
妹の話を聞いた後の友崎が
それが日南葵の物語のすべてでは、ないと思った。
と思っているところ。
他にも要因あるだろ、というのはなんとなく感じる・・・。
けど、それが何かがよくわからん。
単に、天才肌で周りとの温度感やレベル感に辟易として、過ごしやすくするために仮面を被った、っていう理由だと、上でも書いたようになんだか違う気はするけど。
他に何があるのやら・・・。
2つ目。
今回10巻の5章の題名がめちゃくちゃ不穏な件。
倒したように見えても、魔王にはもう一つの形態があったりする
デスタムーアかな?
これが11巻冒頭を予告しているかと思うと、ちょっと怖い。
3つ目。
今回の10巻から新章ってことだけど、こんなに早く解決するわけないっていうメタ目線。
むしろここからでしょ、という雰囲気を感じる。
だってこのままさっくり終わったら、11巻で最終巻な勢いだし・・・。
こんな勢いで終わりそうな感じなのに、”新章”っていう大々的なネーミングするかな?(するならごめんの気持ち)
4つ目。
水沢の告白は結構重要な役割を果たすはずだけど、告白してない状態で日南の仮面が外れてしまうのは、なんだか違う気がする。
綺麗な流れとしては、
やっぱり仮面外れない
↓
みんなであーだこーだ頑張る
↓
また色々とある
↓
ここぞという場面で水沢告白
↓
日南の心に響く
↓
またなんやらかんやらある
↓
仮面外れる
って感じで、水沢の告白は重要なファクターになってほしいという願望。
それだけでかい立ち位置を占めるキャラクターだと思うし。
友崎くんは菊池さんとのイチャイチャに専念してください!(主題が変わってしまう)
最後に
菊池さんとしっかりイチャイチャしつつも、所々で不穏な描写があるのはなんなんだ。
嫉妬しつつされつつとかで平和なんだけど、友崎が恋愛一辺倒じゃないってのがな・・・。
まぁただのラブコメってわけじゃなく、日南がいてこそのラノベなので菊池さん至上主義じゃないのはしょうがない。
重要どころの描写がしっかり分けられている、ってことでもあるし。
みみみは、なんかちょくちょく胸が痛い場面が・・・。
スピンオフの、七海みなみは輝きたいで俺は救われたい・・・。
11巻、ラスボス第二形態が出てきてしまうのか、
はたまた、このまま解決してしまうのか。
気になってしょうがないですが、1年辛抱強く待ちます。(2年とかになったら死んじゃう)