やがて君になる アニメ 第11話
いよいよ始まった生徒会劇のお話ですが、11話を入れると、アニメも残すところあと3話。
残り話数を考えると、どう考えても劇本番の手前で終わる形になっちゃう・・・。
そして原作25話、林錬磨先生のお話はきっとやらないんだろうなぁ。結構好きな話だから残念。二期に期待。
アニメ第11話の原作該当部分は第4巻の20話「三角形の重心」、21話「導火」。
全体的にそうなんですが、今回も原作に忠実に進んでいく形になってました。
原作の完成度が高すぎるってのもあるよなぁ、絶対・・・。
9話のラストで「私はお姉ちゃんになるんだ」発言があってからの、10話で気づいてしまう知らない姉の側面。
9話の構成が原作と違ったのも、9話と10話を綺麗に繋げるための構成の力でしょうね。
原作を読んでない人でも、燈子の心情が理解しやすくなる・・・。ほんと考えられてる作品だ・・・。
合宿開始
いよいよ合宿回の始まり。
セミの鳴き声から始まったから、熱すぎてこの2人溶けてんのかと思ってしまった・・・。
かつてここまで「僕も入りたい」と思った生徒会があっただろうか。いやない。(急な反語表現)
槇君は特等席ってこと意識してるけど、堂島君はそこらへん無自覚なのがずるい。
燈子ママと沙弥香ママから溢れ出る母親感が凄い。
特に燈子。燈子が凄い。
この生徒会で働きてぇ・・・。
話題のお風呂シーン
原作でも人気の(勝手に決めつけ)合宿お風呂シーン。
ここ盛大に笑った。
二人きりで入らせるのは嫌って・・・沙弥香さん、がっつりライバル認定しちゃってますねー。
まぁ自分と同じく燈子に想いを寄せる身。気付くところはあるんでしょうね。
それにしても最近、沙弥香がめっちゃ推しになってる自分がいる・・・。
もちろん燈侑が一番好きなんだけど、沙弥香のキャラが好みすぎる。
沙弥香絡みで好きな組み合わせは沙弥香✕侑だったりする。ごめんね、沙弥香ちゃん・・・。燈子じゃなくて・・・。
原作と下着の柄違うような気がした。
こういうとこばっかり気がつく。
そして沙弥香は赤面してないけど、燈子だけが赤面しているという製作者サイドの気の配りよう。さすがです。
沙弥香と燈子の眉毛の違い目とか色々意味合いがありそうで面白い。
侑も赤面。
ほんと・・・この二人は・・・。
尊さで亡き者にされそう・・・。
思ったよりある侑さん。
いや、思ったよりってレベルじゃねえぞこれ・・・。がっつりある。
そして11話は全般的にだけど、寿美菜子の演技がツボすぎた。
合宿って・・・すごい・・・(エコー)
男2人のイメージ
槇君と堂島君が抱いている女性3人のイメージ像。
楽しそうのベクトルが違いすぎてて笑った。堂島君素直すぎる。
ちなみにこのシーン、原作だと4巻のカバー裏に描かれているオマケ漫画です。
こんなところまでアニメ化してくれるとは・・・。
三角形の重心
前半部分のタイトル回収。
三人だったから、それぞれがバランスを崩すことなく過ごすことが出来た・・・って意味でしたね。
二人だけだったら重心を崩して、色々と我慢出来なかったようで。それはそれで見たい。
別の意味だと重心は燈子かなって考えられなくもないけど、それだと三角形という意味合いからは外れてしまいそう。
でも重心じゃなくても、中心は燈子なのかな・・・。布団の位置も真ん中だし。
市ヶ谷先生登場
燈子の姉(澪)のご友人。
劇の指導をしてくれる市ヶ谷先生のご登場。
過去に澪と生徒会で一緒で、生徒会劇をやろうとしていたようで・・・。
実現出来なかった生徒会劇を燈子が生徒会長となって主催すると聞いて、飛んできた感じですね。
自分の知らない姉の姿を知ってしまった燈子。
姉になろうと思って頑張っていたのに、他人にとっては違う姉の姿だった、という絶望感。
劇の内容とモロ被りですね。こよみ怖い子。
花火
都からの花火の差し入れ。
「持っていくがいい」
イケボすぎて笑った。こんなとこまで原作に忠実とは。
燈子の異変にすぐに気付く侑。
「優しいなぁ・・・甘えてしまいたい」
ここの寿美菜子さんの演技も圧巻。
花火の腕を伸ばす燈子の描写。
このシーンに違和感を覚えた人は多かったはず。
「その優しさを使い尽くしてしまうのが怖い」
本当は傍にいる侑に手を伸ばしたいけれど、花火を手に取る・・・。
という心情描写だと思ってます。
この侑のね・・・心配するというか・・・何とも言えない表情がね・・・
尊すぎるんだよ・・・!
導火
後半部のタイトル回収。
花火だから導火だけど、勿論そんな単純な意味じゃないはず。
色々な意味が考えられるんですが、これという結論は出ず・・・。
「導く」という意味に重きがあると思うんですよね。
姉の知らない姿を知った燈子。市ヶ谷さんから知らされる言葉で、燈子はどう(導かれて)動いていくのか・・・。
とか
戸惑ってしまう燈子を、導く存在は誰なのか・・・。(なんか11話だと、表面上では沙弥香勝利回みたいな雰囲気)
とか・・・。結論出なくてつらい。
ちなみに11話でも、侑の瞳の中に「光」がありましたね。
あんなに眩しかった光なのに、すごい間近ですね、侑さん。
沙弥香のターン
ここぞとばかりに燈子に詰め寄る沙弥香。
燈子の不安を知っているのはお前だけじゃないぞ!と言わんばかりですね。
燈子の心情を表しているかのように、すぐに落ちてしまう線香花火。
「静かに静かに」
という沙弥香の言葉。
燈子の心情が穏やかじゃないっていうのがよく分かる・・・。
「市ヶ谷さんって生徒会のOBだって聞いたわ」
勇気を持って踏み込んだ沙弥香。
そう、ついに勇気を持って燈子に踏み込んだ沙弥香。よくやった。
11話は沙弥香ちゃん大勝利だよ!
そんな沙弥香に、侑には打ち明けなかった自分の悩みを打ち明ける燈子。
「沙弥香ならいいよ」
これどういう意味なのか・・・
言葉通りに捉えていいのか・・・。
侑の優しさは使い尽くすのが怖いけど、って意味なのか・・・。こっちだったら沙弥香ちゃん大敗北やぞ。つらすぎる。
しかし「心配してくれてありがとう」の言葉の後は、燈子の線香花火が元気なように見える。
これは本気で心配してくれた沙弥香に対する、燈子の本気の感謝・・・と捉えてもいいかもしれない、というか捉えたい。お願いします。
すべてみているぞ
小糸家名物、「すべてをみている」
侑ちゃん、嫉妬心がジェラシーってるんじゃないですかこれ・・・。
それにしても今回も繊細な描写が多くて本当に素晴らしいアニメだった。あと2話で終わってしまうのがつらすぎる。
原作通りでいくと、12話はご褒美タイムある気がするんだよなぁ。期待。
原作全巻読んだ後に見返して、ふと思ったのですが、市ヶ谷先生は今回、澪の事を「あいつ」→「澪」と呼びます。この作品において名前呼びは特別な関係を表しており、雪⇔澪もしくは、雪⇒澪があったのかな?と考えます。特に、原作8巻125ページで、燈子が侑を呼ぶシーンに、市ヶ谷先生が振りかって見ています。それは”幼馴染の妹”ではなく、”元恋愛対象の妹”だから注意していた、と考えられます。そして、今回の燈子に対して絶望を与えた例のセリフ、話の流れでは自然ですが、”出来なかった生徒会劇のやりなおし”の同士であり、澪の立ち位置(生徒会長)である燈子に対しては、配慮に欠ける発言と言えます。その不配慮は”元恋愛対象の澪に似た人”に会えなかった落胆からなのではないでしょうか? 長文申し訳ありません。
シアーさん、お返事が遅れてしまいすみません。
いただいたコメントについて私なりに考察して、お返事する形として以下の記事を投稿しました。
もしよろしければ、お読みいただけると幸いです。
https://nekomata-blg.com/yagakimi-ichigaya-consideration/