【感想】あの娘にキスと白百合を – 多種多様な百合を楽しめるオムニバス百合マンガ

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※ネタバレ無しの感想記事となります

あの娘にキスと白百合を – 缶乃

現在既刊9巻、10巻が最終巻となる「あの娘にキスと白百合を」の感想です。
最終巻10巻はいよいよ今月、2019/3/23に発売です。

オムニバス形式になっている百合マンガで、非常に沢山のキャラクターたちが登場して、沢山の恋愛模様を見せてくれます。

やがて君になる、citrusといった作品のように、特定の二人のキャラクターの恋愛一本をメインにして進むという構成とは、少し色が違います。
恋愛マンガとしてはやがて君になる、citrusといった作品の構成の方がメジャーだとは思いますが。

主人公とメインヒロインの女の子がいますが、この子達の物語は1巻で始まって、10巻で完結です。(10巻未発売なので分かりませんが、多分)

その間に、色々な女の子たちが出てきて、数話で完結するストーリーや、数巻引っ張るストーリーが多数存在しています。
これはこれで、色々と美味しい。一作で二度以上美味しい的な。

非常に多くのキャラクターが出てくるのですが、話がややこしくはならないし、何より飽きずに読み進められます。
これは、それぞれのキャラクターの特色がハッキリとしているからだと思います。
普通に可愛い女の子二人が百合百合しているのを、同じ作品で何人もやられても・・・飽きが来ますよね?
まぁ、その様子見るだけでも私はウマウマなのですが・・・。

しかし”あのキス”では、どの登場人物もキャラが立っているため、同じような百合百合具合にはなりません。
まぁ普通にイチャイチャのようなものもあれば、博愛主義者みたいなキャラクターが複数人を同時に愛したり・・・みたいなストーリーもあったり。
本当に、多種多少な恋愛模様が楽しめるオムニバス形式となっているのです。
故に、飽きない。

そして飽きないだけではなく、一本一本の話の質が高いので、そりゃ当然「面白い!」
となるわけです。

特に主人公格のキャラクター達。
主人公だけではなく、初期の頃から最終巻あたりまで、ちょくちょく登場し続ける女の子たちが数人います。
やはり主人公格だけあって、可愛いし、キャラも立っている。
そして何より、初期の頃より圧倒的に成長している

私、登場人物が巻数を経るごとに成長していくようなのに非常に弱いんですよね・・・。
当初はヘタレでウジウジしていたような子が、相手のために思い切った行動に出たり、なんてシーンを見ると。
「あぁ・・・この子もこんなに成長しちゃって・・・(涙)」
なんて感慨深い気持ちにも浸れちゃったりするわけです。
これが親の気持ちってやつなんですね・・・。

そんな”あのキス”も、ついに完結です。
最終巻。一体どんな最後を飾ってくれるのか。

最終巻特装版の特典小冊子・・・テーマは”卒業文集”とのこと。やばい・・・もうその字面だけで泣きそう・・・。

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