【感想】あさひなぐ – 今はもう忘れてしまった熱い気持ちを、思い出せたような気がしました。

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※ネタバレ無しの感想記事です。

あさひなぐ – こざき亜衣

非常に面白いという噂を聞いて、AmazonのKindle版にて読み始めてみました。
ちょうど、AmazonのKindle版は1~3巻が無料だったので、良い機会でした。
※こちら2019/3/13までの期間限定キャンペーンとなっており、キャンペーン期間後は有料となるそうです

結論から言うと、絶対に読んだ方が良い!ってくらいオススメです。
最高に面白いです。
面白い上に、熱くて、そして泣けます。
感動を与えてくれる、王道の青春スポ根マンガです。

2015年、第60(平成26年度)小学館漫画賞一般向け部門の受賞作品のようですね。
そりゃあ面白いわけです。

あらすじやオススメポイントとしては、

主人公・東島旭。高校入学直後、彼女は二ツ坂高校の薙刀部へ入部することとなる。
薙刀は全く未経験。かつ運動神経も無い旭は、同じく二人の新入部員からも、早くから差を付けられてしまう。
しかし旭の真っ直ぐで、ひたむきで、真面目で熱いその想いに、薙刀は少しずつ答えてくれる。
二人の同級生、八十村将子。紺野さくら。
一つ先輩の宮路真春。野上えり。大倉文乃。
様々な仲間たちと分かち合い、ぶつかり合い、そして手を取り合って。
薙刀という武道の熱さ。薙刀に青春を賭ける少女たちの輝き。
猛スピードなストーリーで駆け抜けていきながらも、感動的なドラマが数多く散りばめられており、一度読み始めたら病みつきになること間違いなし。
青春が過ぎ去った大人の胸にも、確実にその熱さが灯るはず。

あさひなぐには、非常に多くのキャラクターが登場します。
薙刀に真っ直ぐに打ち込む子。
途中で挫折してしまいそうになる子。
自分の弱さに打ちひしがれ、心が折れてしまいそうになる子。
などなど。
たくさんのキャラクターに、たくさんのドラマが用意されています。

主人公が天才的な能力を持っていて、トントン拍子で勝ち進んで全国大会優勝・・・
みたいなストーリーではありません。
苦しい稽古、人間関係、怪我に苦しんでいたとしても。たとえ主人公格のキャラクターでも、負けるシーンではしっかりと負けてしまいます。

しかしあさひなぐでは、これらの苦しいシーンを乗り越えた先で、様々なキャラクター達が輝くような成長を見せてくれます。
この成長する姿が・・・熱いし、泣けるのです。
苦しいシーンでは、こちらもページを捲るのがつらくなるほどに、苦しくて、悲しい。
しかしその苦しさがあったからこそ、この成長があったんだと。そう思わせるほどに見事なストーリー展開になっています。
ストーリーがあまりにも綺麗に繋がっているため、ページを捲る手が全く止まりません。

そしてこのマンガ。
電子書籍で読む場合は、2ページ表示形式で読む。
もしくは、書籍版での閲覧を強く推奨します。

横方向に激しく動く薙刀の性質上、印象的なシーンは見開きページが非常に多くなっています。
初見からしっかりと感動して頂くためにも、ぜひとも見開きはそのままで見て頂くのが良いかと思います。

おわりに

自分は今まで、これ程までにたった一つの事に、懸命に努力をし続けた事が果たしてあっただろうか。

このマンガを読んだ時、私はこんな気持ちを抱きました。
しかしこれは過去に後悔するような気持ちではなく、「自分も何かに努力を出来るのではないか」という前向きな気持ちです。
ひたむきに、真っ直ぐに努力をするキャラクター達を見ていると、そんな前向きな気持ちを持つことが出来ました。

ただただ働いて日々を消化するような毎日だったけれど、このマンガを読むことで、何か大事な事を思い出せたような気がします。

熱くて、泣けて、感動出来る。王道のスポ根薙刀マンガ。
絶対に読んでほしい一冊です。

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