※ネタバレ有り。閲覧注意です※
キミの青春、私のキスはいらないの? 2巻 – うさぎやすぽん
2021年12月10日発売、2巻の感想記事です。
前巻、1巻の感想記事は以下リンクからどうぞ。
感想
2巻が出ていたことに気づかず、このタイミングになってしまいました。
1巻に引き続き、強烈なメッセージが込められた小説だったなぁ、という読後感でした。
1巻から私が受け取った作者からのメッセージは
失敗しても無駄になったとしても、その時に全力で物事に向き合うことにはきっと意味がある。
だったんですが、2巻から受け取ったメッセージを簡単に解釈すると
人生は変わるかもしれない(変わらないかもしれない)
って感じでしたね。
変わらないかもしれないけど、変わるかもしれないってところがいい。
黒木が音楽を始めたあたりから急に人格というかキャラクター性が変わっていって「お、このラノベこういう方向性の主人公だったっけな・・・」と思ったんですが、それこそが黒木の変化だったんだなぁ、とも思いました。
1巻の流れから、2巻で黒木が青春賭けて音楽に打ち込む姿なんて誰が想像できただろうか。
中盤までは「あー、はいはい。青春バンド活動ね~。はいはい」くらいのテンションだったんですが、終盤で面白さが加速した。
具体的には阿部が脱退しちゃったあたりから。(阿部ごめん)
熱い行動でヒロインの気持ちも動かして、最後はハッピーエンドって最強に王道でキレイな流れ。
3巻出なかったとしても大満足な結末だけど、このあとの本物のデレ期の日野の姿は見たいなぁ、という願望は絶対にあります。絶対に。
(しかし本の趣旨的に、甘々な展開が本筋じゃないからなぁ・・・)
にしても1巻、2巻を通してこのタイトル回収。
うさぎやすぽん先生、タイトル回収が上手すぎます。
ということでキレイな気持ちになれるラノベでした。
普通のラノベとはまた違った感覚になれる読後感が心地よかったです。