【ネタバレ感想】りゅうおうのおしごと! 第16巻 – またもや神巻・・・。

【ネタバレ感想】りゅうおうのおしごと! 第16巻 – またもや神巻・・・。

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ネタバレ有り。閲覧注意です※

りゅうおうのおしごと!16 (GA文庫) – 白鳥士郎
2022年4月14日発売、16巻のネタバレ感想記事です。

第15巻の感想記事は以下リンクよりどうぞ。

次巻17巻の感想記事は以下リンクよりどうぞ。

16巻、あまりにも面白かったし、なんだか「りゅうおうのおしごと!」を読んでるなぁとしみじみ思いました。
やはりこの本は面白いし、熱い。

序盤、天衣のカッコよすぎる導入から始まって・・・。
という割に、最後の最後までそんなに出てこなかったな?(って時点で、最後に何かやってくれる予感はあった)
と思ってたら最後の最後に持っていってくれちゃいました。
途中の八一の発言で「もしかして、天衣も自分の将棋を壊している最中?」と思いましたが、そんなレベルじゃなかった。
ダブルタイトル戦ですら、その試験場にしてしまうとは。
15巻、供御飯さんなりの武器(詳しくは書けない)で八一に関係を迫った供御飯さんでしたが。
天衣は、八一が絶対的に必要としているものを見抜いた上で八一を落としにかかってきましたね。
銀子ちゃん、いよいよ隠居している場合じゃなくなってきたのでは・・・。
(そもそも銀子ちゃん、16巻での出番恐ろしいくらいに無かったですね・・・)

15巻衝撃のラストからハッピーな決着をした歩夢と釈迦堂里奈。
釈迦堂さんが清滝師匠とそんな関係だったとは、というのにも驚きましたが。
タイトル戦前に清滝師匠と話している時の釈迦堂さん、急に少女みたいでめちゃくちゃ可愛かったな・・・。
電話かけまくっちゃう釈迦堂先生、すごい乙女じゃん・・・。
結果的に歩夢とくっつく事になりましたが、清滝師匠の「全盛期は明日」という言葉が、最終的に釈迦堂里奈を未来へ後押ししているのもよかったです。

それにしても歩夢くん、やってやりましたね。おめでとう。
A級順位戦は序盤は熱いぞ・・・!くらいだったのに、八刀伐さんが半裸になったところから笑えてきてしまった。
上裸の挿絵とか、「これは将棋ラノベなのか・・・?」という疑問を少なからず、というかめちゃくちゃ疑問持ってしまいましたね。不可抗力。
いつしか自分も上裸になっていた、の一文は本当に爆笑。

熱い戦いと成長を見せてくれた雛鶴あい。
あいの将棋シーン、いつも熱いんですよね・・・。
序盤の珠代さんとの絡み、そして壁越しに聞いていたJS研との絡み(あの挿絵怖すぎた)もあいの持ち味なんですが。(キャラ的な意味で)
三局目の引きずりおろしてグチャグチャにしてやるはもはや恐怖。
しかし、やっぱり終盤の将棋シーンは胸を熱くさせてくれます。

今回は釈迦堂先生の
「さぁ将棋をはじめよう」がノゲノラを彷彿とさせるな~くらいに思ってたら
「さぁ勝負をはじめよう」に最終局は変化して、相変わらず熱い演出を入れてくれる、の一言。
一局目から最終局の途中までが、あいが釈迦堂さんとの対局の本質に気づくまでの布石で、そこからが本番というのは一冊丸々かけての布石すぎた。
あいが熱いのは相変わらずなんだけど、この16巻を通して釈迦堂先生への推し度が急上昇しましたよね・・・。

そして八一の、座布団の位置調整という本当にギリギリの手助け。
読者側の目線としても、全く助言と思うことはないくらいに絶妙なラインで、これは白鳥先生がお上手すぎました。

で、それが終わった後のコップの描写・・・。
ここ、5巻の名シーンの師弟逆転パターンじゃん!!!!と期待したのですが。
直前の直前で天衣に持っていかれるという・・・。
そのことを知らず、そのコップに口づけまでしてしまうあいの姿は美しさこそ感じつつも、読者目線としては圧倒的な切なさを感じざるをえない。
こればっかりは、もう本当に切なすぎてどうしようもないし。
かといって八一を責められるかというと、将棋に向き合う彼を責められるわけもないという。
直前に八一達の四人で話していた「将棋指しとしての・・・」という話がここで効いてきてしまった・・・。

しかしあいと、その両親の話。
ここは涙無しでは読めなかった。
1巻からずっと、あいと両親の関係については描かれてきましたが、ついに最終章にしてこのような歩み寄りを見せてくれるとは思いませんでした。
あいがタイトルを取って、力で分からせるというわけではなく。
あいが将棋に向き合う姿と、そしてあいを通じて両親が出会った人々を通してたどり着いた答えが美しすぎた。
ここまでプロットを描いた上でたどり着いた16巻だとしたら、見事な着地点だなぁと思いました。
あとどうでもいいことですが、挿絵で見た洋服姿のあいのお母さん、若くて綺麗でびっくり。(どうでもよくはない)

というわけで、16巻が終わったわけですが・・・。
これからの天衣がどう活躍してくれるかが本当に楽しみです。
ただでさえ、ここ最近は天衣中心となるエピソードが足りないなと思っているので。
天衣推しとしては今回のラストからつながる17巻が一体どうなるのか楽しみでなりません。
そしてダブルタイトル戦の結果って、結局どうなるんでしょうね。
序盤の勝負は捨てて、未来の将棋をもって登龍三段を打ち破るという展開が、やはり面白くはあるけれど・・・。

てことで、17巻を楽しみにしつつ16巻の書き殴り感想を終わろうと思います。

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