※ネタバレ無しの感想記事です
アタシのセンパイ – しおやてるこ
1冊完結の単巻作品。
アニメイトの百合コーナーに置いてあったので、何気なく購入してみました。
いつもの如く、結論から。
とても面白いです。
まずストーリーが非常に読みやすいです。
「これからどうなってしまうんだ・・・」という展開が読みやすく描かれており、とても話に入っていきやすい。
じっくり考察するような話というよりは、ドラマ風味のストーリーを与えられるがままに読んでいく、という構成。
理解しやすいのはとても大事だと思うので、そういう意味で、このストーリー構成はとても良かったです。
次に、性描写。
このマンガ、かなり性描写は多いです。
そんなエロティックな展開が現実的に起こり得るのかどうか、というところはさておき。
この性描写がいやらしい感じではなく、自然とストーリーに溶け込んでいるところが良いのです。
エロを描こう、という意思を感じるものではなく。
恋愛を描く上においてそういった交わりは発生しうる、という自然な描写がすごく好印象でした。
まぁ、大事ですよね、体の重なりというのは・・・。(急に語り出す風のオタク)
最後に、感情表現の巧さ。
恋愛漫画あるあるではありますが。
この漫画、百合漫画の旨味の一つ、巨大感情のぶつかり合いがあります。
ここが一番の見どころだと思います。
「好き」という気持ちをぶつけ合って、すれ違う瞬間の切なさや、それぞれの想いがすごく分かりやすく描かれていて、すごく感情移入できるんですよね・・・。
そういった意味での作品への没入感が凄かったです。最後までノンストップで読み進めたくなる、そんな作品でした。
ということで面白かったです、アタシのセンパイ。
何気なく手に取って読んでみましたが、すごく良かった。
しおやてるこ先生の作品を検索してみましたが、あまり単行本は出てないみたいですね・・・。
是非とも他の作品も読んでみたい、そう思いました。
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