※ネタバレ有り。閲覧注意です※
灰原くんの強くて青春ニューゲーム 2巻 – 雨宮和希
2022年6月1日発売、第2巻のネタバレ感想記事です。
前巻、1巻の感想記事は以下リンクからどうぞ。
感想
まず全体感としては、ラブコメとして最高すぎる・・・の一言。
これぞ王道のラブコメラノベ、と言うべき美味しい展開がいっぱいでした。
1巻後半の雰囲気、そしてこの2巻表紙からもわかるように今回は詩のターン。
でも1巻の雰囲気やこれまでのオタク経験から感じるんだけど、多角関係ラブコメにおいて一番最初に惚れた描写がある&元気っ子は大体負けヒロインなんだよ・・・・・・。(偏見)
読む前からちょっと心にダメージを負いつつ、まずは読み進めていきました。
そして冒頭からガッツリ振られるタツ・・・かわいそう・・・。
でも、あくまでも「初恋がナツ」って書いてるだけなので。
セカンドチャンス、あるはず。(親父が使ってたセカンドチャンスって育毛剤を急に思い出した)
それにしても今回の詩ムーブ、負けインかもという考えが頭にあるにも関わらずとんでもなくかわいらしい。
映画のくだりとか夏祭りのお誘いとか、あまりにも健気で純粋すぎるムーブは中年男性の心をメッタ刺しにしてくる。
夏祭り最後に告白してフラれちゃう感じじゃなくて、気持ちは伝えてるけど言葉にしてないから勝手に返事しないでパターン。
この展開、最高なんだよなぁ・・・。
この展開、最近のラブコメで結構王道になってきている気がする。いろんな作品で見かけるし。
夏祭り最後のシーンは本当にグッときたし、それを美織が見てるっていう構図もいいよね・・・。いいよね・・・。
さて、他のキャラについてですが。
メインヒロインであるはずの星宮が一番攻略進んでなさそうなんだけど、大丈夫?
「映画誘ってもほかの人誘う?」とか、詩と夏祭り行った後に「私は応援するよ」とか言われちゃう始末だし。
美織とか詩とか、そこらへんの邪魔になっちゃいけない的な考えがあるんだろうか?
唯一進展あったかな、と思える描写が最後の「わたしも海に行きたいな」くらい。
これだけなのか・・・進展・・・。
ラスボス強すぎる・・・。
なんなら一番恋愛には関係なさそうなポジションにいる七瀬との時間が多い気がする。
この後七瀬も参戦してくるのか?
となると2巻で七瀬との時間が多かったのは布石だな、という感じで納得感はある。
いや、でも七瀬⇒美織みたいなのでも僕個人としては全然美味しいんですけどね。よだれ案件。
で、ついにやってきたダークホースの美織。
ダークホースって呼ぶのが憚られるほどに、さすがにこれは攻略対象ヒロインの雰囲気を隠せてなかった。
もう私のこと見捨てないでね発言、可愛すぎるだろ。
いろんなところの描写に、感情あふれてる様子あったからなぁ。
「好きになっちゃだめだよ、怜太くんがいるから」と自分で伏線張って自爆する美織さん、やはりこればかりは期待せざるをえなかった。
ていうか呼び方が「あなた」っての、熟年感があってなんか・・・いいね・・・。
そもそも美織に対してあれだけ助けの手を差し伸べちゃったら、そりゃあ心傾くのは当然、というかその前から傾いてたんだよなぁ。きっと。
この世界線ではその気持ちがついに出てきてしまった、というだけの話で。
やはり幼馴染という関係は強い・・・。(勝つかどうかは知らん)
それと同タイミングで怜太が参戦してくるのも、多角関係ラブコメとして面白すぎる。
周りのことはよく見てるけど美織に関してはそれだけじゃない、って発言はここへの布石か。
他にも美織のことになるとガチになるような瞬間があったり。
なんだか美織⇒ナツの線はある、っていうのは怜太は気づいてそうなんだよなぁ。
どこまで本気なのか怜太の発言だけじゃあ分からないけど、随所にちりばめられた描写を見る限り結構ガチっぽい。
そしてガチっぽければガチっぽいほどにラブコメとしては面白くなるので大歓迎です。
3巻の発売予定チェックしたけど、まだ決まってなさそう。
1巻と2巻の間が半年なので、ペースが同じだとすると今年の年末かな?
2巻出たばかりなので、まだまだ先ですが耐え忍びます。
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