※ネタバレ有り。閲覧注意です※
姫騎士様のヒモ 第01巻 – 白金透
2022年2月10日発売、第1巻のネタバレ感想記事です。
電撃小説大賞の大賞受賞作ということで読んでみましたが、大賞取るほどか・・・?というのが正直な感想。
ストーリー自体は展開が早いし先が気になるような仕掛けにもなっていて、スムーズに気持ちよく読み進められました。
しかし、なんにしても暗い。
こういうダークだったり鬱な展開だったり、最近の流行りなんでしょうか・・・。
ダークヒーローものというか、こういう作品増えたよなぁ、と感じてます。
そして感想として一番言いたかったのは以下。
ヴァネッサ殺す必要あったのか???
終盤にて明かされる、アルウィンがクスリを止められていないという事実。
そしてその事実を絶対に秘密にして、アルウィンを守りつつ自分はどんな泥仕事でも被るという覚悟。
その事実や重さを印象づけるための演出としてはかなりのインパクトがあったのは確かですが・・・。
キャラクターとしてかなり魅力的であるが故に、ヴァネッサ殺しはかなり一線を超えてしまったという感覚が否めなかった。
スターリングを殺してしまうところまではなんとなく予想はついていたけれど。(スターリングも一線超えたが、あなたも中々のものよ・・・)
単にヴァネッサが魅力的なキャラだからぐだぐだ言っているのではなく、殺さなくてももう少しどうにかなりそうなところを単純に殺しという手段に出てしまったということ、そして親交があり尚かつ完全なる善人であったはずのヴァネッサを”秘密を知られた”という事実だけで殺してしまったということ。
この点においてはダークヒーローとしても一線を超えちゃってるなぁ、と思いました。
そういう意味で、読後の爽快感っていうのはあまり無かったですね・・・。
展開の早さや今後の展開は面白そう、という点は楽しみなところなので2022年夏に出るという2巻は引き続き読んでみようと思います。
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