【感想】色づく世界の明日から – 青春物アニメとして素晴らしいストーリーだった

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※途中からネタバレ有り。閲覧注意です。ネタバレ有りの箇所から注記入れます。※
色づく世界の明日から、各話ごとに感想書いていきたかったのですが・・・。

感想を書く暇もなく、一気に全話見終わってしまいました。

結論から言うと、青春モノが好きな人には強くオススメ出来る一作。
あと、P.A.WORKSの他の作品が好きだったら、鉄板間違いなしかと。

あらすじ

以前6話まで見た際にあらすじ書いてたので、冒頭ストーリーについては前回記事をご参考にして頂ければと。(手抜きではない。断じて。)

オススメした人の中に、「主人公がウジウジしてる系だから嫌になって見るのやめた」って人いました。

それ、ストーリーの一貫ですから!!!

むしろですね。ちょっと弱気の女の子くらいの方が見ていて
守ってやりてぇ・・・・・・
ってとこある。

女の子がホントに可愛いんです!!!このアニメ!!!(怒号)
キャラクターデザインは人気イラストレーターのフライさん。C95で本買えなくてホントつらかった
女の子は主に4人出てくるんだけど、瞳美とあさぎの2人が圧倒的に可愛すぎる。
瞳美とあさぎが弱気な女の子、琥珀と胡桃が強気な女の子だから、ここらへんは日本百合学会会長の好みがモロに出てるかもしれません・・・。
キャラクター一覧については、以下の公式サイトからご確認下さい。
http://www.iroduku.jp/character/

主軸としては、この弱気な女の子(瞳美)が心を取り戻していく、というもの。
どのような過程で心を取り戻していくのか・・・ってところがこのアニメの見どころになってます。
そこはやはり青春アニメらしく、仲間たちとの友情、恋愛、過去のトラウマの払拭・・・という過程が描かれてます。
王道らしい事は一通りやってる青春アニメです。王道だからこそ面白い。
日本百合学会としては、瞳美とあさぎの絡みがもっとあっても良かった。誰か薄い本出して下さい。新刊セットで2部買うから。お願い。

ネタバレ感想

※以下、ネタバレ感想です。ご注意を。※

以前の記事でも書きましたが、P.A.WORKSの作品ってキャラクターの表情から簡単に悟らせるような表現は少ない気がします。
分かりやすく赤面したり、あからさまに動揺したり・・・っていう表現が無いから、好きの方向性・強さを理解する難易度が、他の作品より高い。
でもふとした目線の動き、機微な方の動き、背景や色使いの暗喩などから視聴者に悟らせる方法を取っているように見えます。

部長の将が全く赤面したりする様子も無しに瞳美に告白しましたが・・・
あれは「あ、こいつ絶対あさぎじゃなくて瞳美にいったな」って、途中から分かりましたよね。
少し尺を取って瞳美の表情を見つめるシーンとか、そういう表現がいかにもP.A.WORKSっぽい。
この表現方法が人によって良し悪しあるから、P.A.WORKSって好き嫌いが激しく分かれてる気がする・・・。

あと正直なところ、もう少し尺があれば他のキャラクターの恋愛模様が描けていたのかな、と思うところはあった。
具体的なところだと、将とあさぎ。千草と胡桃。
琥珀が一人余りでババ抜き状態なんだよねぇ。まぁそれはしょうがない。おばあちゃんキャラってとこあるし、他の誰かとくっつくんだろう。スピンオフ頼んだ。
あさぎ好きな身としては、もう少しあさぎをどうにかしてほしかった。
それは今後の未来で頑張ってくれるのかもしれないけれど、やはり1クールで描き切るのは難しかったか・・・。

そして最後の最後のギリギリまで唯翔が告白しないし、最終話手前まで「こいつ本当に瞳美のこと好きなのか・・・?」って疑念はあった。
でもそれは違ったんだね(やが君5巻167ページ風)
瞳美が未来に帰ってしまうから気持ちを伝えられないって・・・その気持ちは分かる。
11話のラスト、お互いに抱き合うシーンのところで気持ちを伝えあったという点では十分かもしれないけども。(このシーン、本作で一番好き)
ただ、やはり本作のメインは””。
色を失ってしまった瞳美が色を取り戻すシーン。
そして絵を描きたいという、閉じ込めた気持ち(色)を取り戻した唯翔。
お互いの存在が相互に干渉して、出会いの意味を気づかせるというラストシーン。
このラストシーンは正直泣きました。(最近おっさんになったからよく泣く)
この2人、ただ恋愛対象として”好き”と伝える目的だけだったら、おそらくお互いに気持ちを伝えることは無かった気がします。お互いがお互いに気を遣っちゃうタイプですし。
恋愛感情だけじゃなく、お互いに大事な色を取り戻させてくれた存在だからこそ、気持ちを伝え合って別れることに躊躇いを無くせたんじゃないかと思ってます。
まぁ、色があってこその二人の恋物語だったので、ヒヨコとニワトリどっちが先なのか、って感じですが。
美しくて感動出来ればそれでいいじゃない!!(雑)

で、13話ラストの絵本とお墓参りでまた号泣。
唯翔と未来で出会えるかもという妄想もあったけど・・・。
てかこのお墓参り、相手は唯翔しかいないと思ってるんだけど合ってるよね?
じゃないとわざわざ特別な描写として描かない気が・・・。

後、最後に皆からもらった言葉。
その一つ一つを瞳美が自分のものにしているのが、本当に良かった。
最後に学校の友達に笑顔で話しかけて、自分から写真美術部の扉を開けたシーンで、おじさんの涙腺はもうダメだった。

色々と細々とした部分について書いちゃいましたが、結論は”全部含めて最高of最高”な作品でした。
「こんな部分も見たかった」「もっと尺があれば」って思わせてくれるくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
その方が色々と、視聴者が想像出来る部分もあるし、薄い本も捗る考察し甲斐があるというものです。

良いアニメだった。円盤買おうかな。(破産説)

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