【ネタバレ感想】ジョゼと虎と魚たち - ストーリーは重め。しかし感動は大きめ(というか最大)

【ネタバレ感想】ジョゼと虎と魚たち – ストーリーは重め。しかし感動は大きめ(というか最大)

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※ネタバレ有り。閲覧注意です※

2020年12月25日公開のアニメーション映画、ジョゼと虎と魚たちのネタバレ感想記事です。

とてもオススメです。
そろそろ公開終了し始めるところが出てきそうなので、ぜひ今のうちに見に行ってほしい一作。

感想

いろんな要素が様々なところで絡み合っていて、最後には綺麗にストーリーが終わる。
絵も綺麗だし、ストーリーも綺麗。
序盤からそうでしたが、特に終盤の絵本のところは泣かされました・・・。

終盤、ジョゼが約束の時間になっても退院の迎えに来てくれないシーン。
あそこのシーン、「なんで何も言わずにいなくなってしまうのか」と疑問に思われた方も多いはず。
少なからず僕もそう思ったところはありました。(まぁいろんな作品で、ああいう風に何も言わずに去ってしまうヒロイン多いので耐性ついてたのと、予想できたってところはありましたが・・・)

しかし恒夫がリハビリで遂に歩けた日の夜、諭吉(黒猫)に餌をあげながら「甘えてたらあかん 一人で虎と戦うんや」とか。
恒夫の「迎えに来て」という言葉に対して「アタイ幸せや ありがとう」と言って、決して承諾の返事をしていないところとか。(このあとコミック版を読んで気づきましたが、このジョゼの様子を見て恒夫は不安な表情をしながら、帰るジョゼを見送ってるんですよね・・・)
きっと舞の言葉、「恒夫さんを自由にしてください」って言葉も響いてたのかなぁ・・・とか。

ここらへんの描写から考えると、あそこでジョゼが来なかったのはしょうがなかったのかなぁ、と自分なりに納得しました。

 
 
と、ここの終盤のところは少し考えるところはありましたが。
その他のシーンは、もう特に考えることもないくらいに感動させられました。
まったく隙がない伏線と構成。

地味に好きだったのが、「恒夫の空気が切れたら助けるのが俺の役目や」のところ。
ダイビングしてる時にエアが切れたところが伏線になっていたとは。

他にも伏線が沢山ありましたが、どのキャラクターも輝いてるな、と思わせてくれる素晴らしい1シーンでした。
すごくグッときてしまった。

個人的に大好きなキャラクターだったのは、バイト先の同僚の二ノ宮舞
本当にいい女すぎた。
どこまでも最高にいい女だった。

本当に恒夫のことが好きだからこそ、あそこでジョゼを鼓舞したんですよね。
舞が恒夫に告げたように、本当にどうしようもなく好きなんでしょうね・・・。
ってことを考えるとめちゃくちゃしんどいぜ・・・。
 
 
ってか、恒夫イケメンすぎません???

完璧好青年すぎるし、あんなに我儘なジョゼにもどこまでも優しいし。
事故にあった後ですら、「ジョゼは悪くない」って言えるところとか。
「もし一生歩けなくなったら・・・俺」という台詞も、ジョゼの前で言ってはいけないとあの精神状態で気遣えるところとか。
本当に優しい青年なんだなと思うと同時に、どうしてこんな事故に・・・と思うと心が辛かった。
 
 
しかし最後はこれほどまでにないハッピーエンド。
恒夫が黄金の魚たちと泳ぐシーンがエンドロールになかった??
それはね、もうジョゼが見せてくれたので僕は大満足でしたよ・・・。
そこまですると蛇足というもの。たぶん。
 
 

最後に

事故に遭ったところで、きっと絵本の中で泳いでくれるんだろうと予想してましたが、それでもあそこまで泣かされるとは思いませんでしたね・・・。
最後のキスシーンもすごく良かった。
「ええほうや!」は可愛すぎて、ひっくり返りそうになってしまった。
最後の最後、エンドロールが終わった後に恒夫に一泡吹かされるジョゼも可愛すぎて参っちゃいましたね・・・。

劇場版の予告CMでキレイな映画だなと思っていましたが、作画だけじゃなくストーリーも綺麗で本当に素晴らしかった。
円盤出たら欲しいなぁ、これ。
 
 
最後の最後に、コミックス版が気になっている方へ。
読んでみましたが、ストーリーも台詞も構成も、映画版とほぼほぼ全く同じでした。
特に新しい要素とかは出てきません。
なので映画で十分だった、と思う人は特に買わなくてもいいのかも。

しかし映画と違って好きなシーンをじっくり読み込むことが出来るので(円盤まだ出てないので)、気になったシーンを深堀りすることができます。
僕なんかはジョゼの「アタイ幸せや」の台詞のところがどうなってるのか気になったので読みましたが、恒夫の不安な顔が描写されていたりして、けっこう腑に落ちたところがありました。

最後まで補完したい!って人は買ってみるといいかもしれません。
値段はそこそこしました。(電子書籍、上下巻で1,980円)

 

いい映画だった・・・本当に。
ネタバレ感想記事の最後で言うことじゃないけど、見に行ってない人は是非とも見てきてほしい。
そんな作品でした。

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