※ネタバレ有り。閲覧注意です※
彼女、お借りします 第16巻 – 宮島 礼吏
2020/8/17発売の”かのかり”の16巻。
さっそく読み終わったので、いつも通り感想を。
表紙の通り、温泉回。
からのラストは水着回。
8月発売の単行本にぴったりな内容でした。
感想
温泉旅館シーン
映画撮影編の真っ只中というところでしたが、映画撮影に関するシーンは一部分で、温泉旅館お泊まりがどっちかというとメインのストーリー。
その流れで映画撮影編も終わりのようで、あとは1ヶ月後に迫っている映画館での映画上映が大きな山場になりそうです。
一方、感情面でメインで描かれていたところは、千鶴が和也に対して抱いている部分についてですかね。
昔おじいちゃんに言われた”お前を支える者”というのを和也に見ているという。
恋愛感情は別として、その点についてはしっかりと自覚している千鶴。
それについて感謝の言葉を口にして、恋愛面とは全く別のところで和也が報われた部分はとても良かった。
水原のために映画を撮って良かった 心からそう思えていた
特段これが伏線ということでも無いとは思うのですが、仮に和也がこれだけ頑張って、千鶴と結ばれることは無かったとしても。
けれど千鶴のために和也が懸命に動いたことは無駄にはならないと分かったので、単純な千鶴とのラブストーリーという枠から一歩踏み出たなぁ、という感覚でした。(とはいえ、やっぱり千鶴ルート以外が想像できないんですけどね・・・)
まぁそういう部分で新しい描写があったわけですが、千鶴の態度といい、距離感といい、やっぱりなかなか二人の恋愛が進まない。
という意味での、感想記事タイトルの”足踏み”。(なんかこの漫画読んでると運動会の入場行進を思い出す)
この展開も結構長いこと続いているので、そろそろ次のステップに進んでほしいなぁっていうのは正直な感想。
なんで私が 寝れないのよっ
ってところで千鶴が和也のことを意識している、という描写になっていて恋愛マンガ的にもなかなか燃える一枚ではあるんですが、数巻前からやってるからなぁ。
でもちょっと照れたり、自分の感情を認めたくなかったりする千鶴さんはやっぱり可愛いってことなので千鶴ファンは幸せです。
映画公開を終えたら、さすがにちょっとは進展あるかな。(じゃないと困る)
るかちゃんとのプールシーン
16巻の最後は珍しくるかちゃん一人のお話でしたが、この子は果たしてどこまで頑張れるのか・・・。
ひたすらいい子で憎むところが無いキャラなだけに、過剰に好き好きしてくるところが可愛くもあるんだけど、先の展開を考えると悲しくなってしまう。
単純に絵面だけ見ると可愛い女の子が主人公キャラに好き好きしているハーレム展開でラブコメ大好きオタクがブヒれるんですが、千鶴以外とのエンドが見えないストーリーなので手放しで喜べない。
誰とくっつくのか分からない的なラブコメだったら推しキャラのストーリーはめちゃくちゃ盛り上がるんですが、かのかりに至ってはなぁ・・・。
和也も迷惑そうにしちゃってて読者目線からするとるかちゃんがめちゃくちゃ可哀想だし、とはいえ可愛くてスタイルがいいから和也もデレを見せてしまう。
なので千鶴以外のるかちゃんや墨ちゃんのストーリーは少し悲しい気持ちになってしまうオタクなのでした。
とはいえ、今回のるかちゃんは最高に可愛かったぞ!!!(本音)
最後に
かのかりの感想って「展開が遅い」ってものが多い気がしますが、10巻近辺あたりでそんな声が一番多かった気がする。
からの、ここ最近の映画撮影編が始まったところで千鶴の感情が和也に寄ってきたのかな?という進展があって。
その段階でまた足踏みをしている、というここ数巻の状況。
まぁ第1段階の遅々展開を乗り越えている現行の読者からすると、これくらいはまだ全然耐えられるけどね・・・。
五等分の花嫁とかが気持ちいいくらいサクサク進む展開だったので、そっちに慣れちゃったのかもしれない。
16巻の終わり、これどういう展開になっちゃうの的なやつだけど、まぁ一般少年誌だし大したことにはならないでしょう。(一体何を期待しているんだ的な発言)
ペース的に17巻は10月17日発売かな?
2ヶ月に一冊はやっぱり早い。週刊誌すごい。
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