投稿者: ※ネタバレ有り。閲覧注意です※
この△ラブコメは幸せになる義務がある。 – 榛名千紘
1巻、2巻一気読みしましたので、両巻通じてのネタバレ感想記事です。
感想
クセがなくものすごく読みやすい文章に加えて、キレ味鋭い言い回しとギャグのレベルの高さ。
「このペースでは告白するころには横浜駅の工事が完了している。」って言い回しが個人的にツボでした。（やたらとピンポイント）
そして主要なキャラ3人もそれぞれ良いキャラクター設定で、なんの不快感もなく読み進められました。
今後の展開について、なのですが。
どちらかと結ばれるという典型的な三角関係ラブコメではなく、ポリアモリー（複数恋愛）になるんでしょうか？
一方、麗良は「どちらが結ばれるか？」という結末を見据えているように思えます。
ポリアモリーの関係を望んでいるのは凛華だけのように気がする。（今のところは）
天馬自体は麗良と凛華が結ばれることを望んでいるので、全員がボタンの掛け違い状態。
掛け違い状態になっているのが多角関係ラブコメの最高に面白い状態なので、万々歳ではあるのですが。
天馬も二人と一緒にいること自体を楽しいと感じていて、その状態が続いてくれればという欲求が心の奥底にあるのは明白なのですが、自覚ができていない状態・・・。
これを自覚した時、天馬が望む形としてもポリアモリーになるような気がするのですが、そうなった時に麗良はどう動くのかが今後楽しみなところ。
2巻最後のキスと、紳士協定うんぬん言っていることからポリアモリーを意識していませんし・・・。（意識していないと断言はできないけど、今のところをそういった描写がない）
どうなることやら。
天馬ですけど、どちらかの事が好きだから無理やり間に入っていこうとする、なんてキャラじゃなかったのが凄く好印象でした。
別にこれは百合作品ではないですし「百合の間に入る男は～」というわけではないのですが、自分の恋愛をしたいというわけではなく、二人の幸せな姿を見たいということで立ち回る姿がとても良かった。
そしてそこまでやっているにも関わらず、凛華が三人での関係を望んでいるんだから、これはしょうがない。
三人での関係に天馬がどう納得するかがポイントではありますが・・・。
ただ、三人でいる時間を不快に思っていないってのは大きなポイントな気がする。
凛華も、天馬を説得するとしたらそこから攻めるんですかね・・・？
麗良ですが、もうちょっと心情描写欲しいなぁ～！というのが正直な感想。
最後にキスするくらいだし、序盤の様子から見るに天馬に向ける感情は大きいんだろうなぁ、とは思うのですが。
凛華との時間が多いということもあって、凛華の方は恋愛的にも心情的にも美味しい描写があって大満足だったのですが。
麗良の方は、なんだか恋愛的にも余裕がありそうだし凛華ほどの気持ちの大きさがまだ見えてこない、というのが正直なところ。
3巻以降に期待かな・・・？
というわけで、人気の声通りに大満足なラブコメ作品でした。
3巻いつなんだろう。