※ネタバレ無しです※
この愛を終わらせてくれないか(1) – 筒井いつき
なかなか重めのストーリーでした。
でした、とは言ったものの2巻以降続刊なので今後は明るいストーリーになるのかもしれませんが。(たぶん無い)
以下、私が見て感じたおおまかなストーリー。
クラスメートに国民的アイドルがいて、主人公はその女の子を”崇拝”、つまりは推している。
主人公はいわゆる根暗で、クラスメイトからも避けられているような存在。
国民的アイドルに話しかけたり近づいたりすることなんて出来るはずもなく、遠目から眺めているだけだったのだが・・・。
とある事件をきっかけに、この主人公は国民的アイドルとの距離を急激に縮めることとなる。
その時、主人公はどのように思い、そしてどのような行動に出るのか・・・。
といった感じ。
オタクが推しに急接近してしまったらどうなるか、的な話でもあるけれど。
単純にそういう面だけではなく、嫉妬や羨望や諦めという黒い感情が数多く描かれている。
単なる百合漫画ではなく、複雑な人間関係や心情を主軸に置いて描いた作品に思えました。
はっきり言うと、結構ダークでホラーに近いくらい展開は暗いです。
ニヤニヤできる百合を求めている人にはお勧めできないかもしれない。
そして1巻時点で面白いかどうかを判断するのもできない、そんなマンガだと思いました。
2巻以降の展開を見て、1巻の描写に意味が生まれてくるようなストーリーだなぁ、と。
ちなみに一番の衝撃は1巻ラストでやってきます。
あの終わらせ方はずるい。
ということで、2巻以降に期待を持ちつつ、発売予定日の6月を待とうと思います。
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