※ネタバレ有り。閲覧注意です※
天使は炭酸しか飲まない 3巻 – 丸深まろやか
2022年9月9日発売、3巻のネタバレ感想記事です。
前巻、2巻の感想記事は以下リンクからどうぞ。
感想
今回の相談者だった瀬名光莉。
1巻、2巻の相談者だった湊と御影がメインヒロインだったのに対して、今回の瀬名光莉はヒロインではなく伊緒の道しるべ的な存在でしたね。
これ以上ヒロイン(恋愛対照的な意味)増えるのか?と思っていたので、こういう活躍の仕方は上手だなぁとしみじみ。
そういう意味では、今回の主役は瀬名光莉ではなく伊緒自身だったと言えなくもない・・・。(そもそも主役だけど)
伊緒が過去の恋愛(伊緒にとっては現在、なのかな)にどう向き合っていくかまだ全然分からないというスタンスを読者にも、そして湊達にも示しつつ、その伊緒のスタンスを見た上でヒロインたちがどう行動していくのか、が今後楽しみなところ。
日浦に「来年は約束破りそう」って言われて「俺は絶対大丈夫だ」って言ってたけど、今回ラストの湊からの言葉やらも受けて、果たしてどうなるやら。
だから3巻なんかで終わっていい作品じゃないんだよな、これ・・・。
本当にお願いだから4巻出てほしい。
しかもこんな気になる終わり方されたら・・・。
まぁそればっかりはビジネス的な理由で、とのことなので読者は信じて待つしかない。
僕は書籍を買ってブログで感想を書くくらいしかできない。しかし応援してます。
話を本筋の感想に戻します。
ってことで、湊と御影の行動の違いが明確で読みやすいなぁ、と思いました。
湊は、もうほぼほぼ告白みたいなもんだったけど・・・。
今後も隣で見ているし、見ていてくれと。
湊自身が自分の気持ちが恋かどうかは分からないけれど、恋愛云々とは関係なしに今後も一緒にいると決めたようなので、どう恋愛方面に話が進んでいくのかが非常に楽しみ。
御影はしっかり恋愛的なアプローチをかけていくのが健気で可愛すぎる。
なんか、しっかり頑張って真っすぐアプローチするんだもん・・・。
イヤーカフ選ぶところだったり、最後に水族館誘うところだったり、王道で最強かよ・・・。
伊緒も、御影からアプローチを受けていると絶対に気づいているんだけど、それに気づくわけにはいかないという必死な描写が目立ちました。
御影は、やっぱりすごい。なぜだかわからないけれど、そう思った。
とか・・・。なぜだかわかってるんですよねぇ、絶対に・・・。
この均衡が崩れるのは伊緒が前に進もうと決めた時か、御影自身が均衡を崩してくるか。
あるいは第三者が伊緒に対して動いて、御影自身も動かざるをえなくなるか・・・というところでしょうか。
正直言ってしまうと今回の3巻の真っすぐなアプローチを見て、湊より御影派になってしまった自分がいます。
恋心を自覚してるっていう点でもリードしてるし、素直にまっすぐアプローチしてるから実ってほしいよなぁ・・・。
琵琶湖の花火の切なさや、花火から目が離せない、っていうのは伊緒の気持ちと被っているところが多いなと思いました。
俺はきっと、これを見るために、毎年ここに来ているんだろう。
湊たちがどんな顔をしているのか、気になった。
けれど、目を離すのがもったいなくて、俺はそのまま最後まで、ずっと空を見つめていた。
(引用)
これとか、まさに伊緒と彼女たちの今の関係ですよね。
1年後とか、湊たちの顔を見られるようになってるんだろうか・・・。
まだ全然無理だって言ってたから長期戦な気はするけども。
最後に
いよいよこれから、ってところで次は日浦の話になりそう。
ってところで、あとがきに書いてあった「ビジネス的な」のお話。
お願いだから4巻出てください、の気持ちで初めてこのラノにも投票してしまった。
うーん、これだけ面白いのに厳しい世の中すぎる・・・。
Amazonのレビューも見てみたけど、まぁ人には好みもあるし深く刺さる人には刺さる作品なんだけどなぁ。
しっかり面白いし、次巻が出ないかも、なんて心配を全くしていなかっただけに悲しかった・・・。
なんにせよヒロイン達が非常に魅力的だし恋愛的な描写で本当に楽しみな場面が来るのはまだまだこれからなので、ここまで読んだからには絶対に続きが読みたいです。
頼むよ電撃文庫。