【ネタバレ感想】やがて君になる 第40話「わたしの好きな人」 電撃大王2019年6月号

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重大なネタバレ含みますので、閲覧注意です※

前話 39話「光の中にいる」の感想記事は以下リンクからどうぞ。

4/27に発売された電撃大王2019年6月号に掲載された「やがて君になる」最新話の感想記事となります。
第7巻の続き、そして最終巻第8巻の冒頭話となる第40話です。

ついに迎えたこの40話。
語弊があるような言い方になってしまうのですが・・・。
これまで「やがて君になる」から与えられてきた”怖さ”という感情から解き放たれたような気持ちになりました。

今まで単行本から本誌の最新話を追ってきて、一体どうなってしまうんだ、という感情に支配されていました。
この40話のような素晴らしい帰結に辿り着く事を予感してはいながらも、侑の気持ちが”零れて”しまう瞬間がただただ怖かった。
だからこそ、6巻最後の第34話「零れる」を読んだ時、”怖さ”が最高潮に達してしまったわけですが・・・。

侑と燈子が、ようやく同じ気持ちを共有し合えることが出来たこの40話。涙無しには読めませんでした。
というわけで、以下感想です。

感想

好きです

ただただ、この瞬間を待ち続けてきました。
侑が始めて流した涙が、嬉し涙で本当に良かった・・・。心からそう思いました。

35話の時には「涙も出なかった」と言っていた侑ですが。
燈子を見つめて涙を零しながら「好きです」と伝えたシーン。
心が震えるってこういうことなんでしょうね・・・。
頭も痺れるような感覚に陥ってしまいました・・・。

上の画像は、35話で侑の気持ちが遂に零れてしまったシーン。
零れるもの、涙を抑え込むような侑の手が非常に印象的でした。
この時点では、侑は燈子の顔を真っ直ぐに見ることが出来ていないんですね・・・。

しかし遂に、燈子の顔をまっすぐに見つめながら想いを伝えられたこのシーン。
今までの”やがて君になる”を通して、最も幸せなシーンだと言っても過言ではないと思います・・・。

願い事

二人が握り合ったこの手が、また非常に深いんですよね・・・。


第28話「願い事」で、侑が燈子の手を握るシーンがあります。
あの時は、侑が燈子の手を包み込んでいるだけ。
侑から燈子への、一方向の”願い事”が込められたシーンでした。

侑も私を好きでいてほしい

燈子の”願い事”。
28話の時と、全く同じ構図です。異なるのは、侑と燈子の位置が逆になっていることだけ。

でも私の「好き」はたぶんそうじゃなくて 自分で選んで手を伸ばすものだったよ

そう言いながら、燈子の手に、そっと自分の手を重ねる・手を伸ばした侑。
燈子を自分の”特別”だと決めた瞬間。

二人の気持ちが、ついに重なった瞬間なんですよね、ここ・・・。
ここに辿り着くまでの様々な葛藤や悲しみ、二人の努力を思い返しながら、泣きつつ読みました・・・。

強く握られた手が 少し震えているのはわたしじゃない 先輩のほうだ

この部分、第16話「号砲は聞こえない」のラストシーンのオマージュになっていました。
16話では「わたしのじゃないな 先輩の音だ」と自分を偽っていた侑だったのですが。
もう自分の気持ちを偽らなくなった侑は、自分の気持ちも、そして燈子の想いの内も、分かるようになったんですよね・・・。

燈子も侑も同じく、大きく変わった事が分かる素晴らしいオマージュ。
38話では、沙弥香のセリフや紅葉から、「変化」というものに焦点が当てられていましたが。
40話に繋がるここまでの流れがあまりにも美しすぎました。

そして第40話のタイトル自体もオマージュになっています。
第5話のタイトルは「わたしを好きな人」。
第40話のタイトルは「わたしの好きな人」。
タイトルだけで涙が出てきそうですね・・・。

「んー」が、38話の沙弥香と重なるのも、ちょっと嬉しい一コマですね。

カーテン

燈子がカーテンを閉める一コマ。

7巻の表紙には、半分に閉められたカーテン。
そして窓の向こうに光る星々が描かれています。

7巻の表紙から分かるように、あの頃はただただ遠かった星、そして光。
「いいか、もう。」というセリフからも分かる、もう星を見ようとしない、塞ぎ込んでしまった侑の心。

遠かった星が”燈子”を表していたとするのなら。
もう窓の向こうを見る必要は無い。
なぜなら、あんなに遠かった光は、手が伸ばせるところまで来ているから。
遠かった憧れの気持ちも、そして燈子も。もはや同じ部屋の中、すぐ傍にあるものです。

あの頃の侑と同じじゃなくても 私は侑が好きなんだよ

そして同時に、窓の遠くに見えていた、かつての光を見る必要はもう無い。
そんな燈子の気持ちを感じましたが、果たして深読みしすぎなのか、どうなのか。

ご褒美タイム

今までご褒美タイムと名が付くシーンは色々とありましたが、今回は後ろめたい気持ちが全く無いご褒美タイムでしたね。

体育倉庫にしろ、侑の部屋での1シーンにしろ。
今までは言葉で閉じ込められていた侑だったわけですが、そんな後ろめたさは一切無し。

泣きながら燈子に抱きつくシーン。
ぼろぼろ涙を零しながら「大好き」と言う侑さん、可愛すぎるかよの一言。

涙を拭くシーンも、キスをねだるシーンも。すべてが可愛い。
侑さん、ここに来て大天使級の可愛さを見せつけてくれて、ファンとして本当に幸せです・・・。

侑の頭にそっと手を添える燈子の表情や仕草も、愛情に満ちていて堪らないものがある。

今まではひたすら侑に甘えさせてもらっていた燈子。
これからは、いっぱい侑に甘えさせてあげるんだろうなと思うと、妄想しか捗らない。

どうかこの二人、幸せにしかならないでくれ・・・。

最後に

今回は最終巻第8巻の冒頭話となる第40話でした。
やがて君になるとしては、ある意味結末となっても良さそうな一話でしたが・・・。
あと5、6話でどういったお話をやるんだろうか。非常に気になりますね。

沙弥香の恋の結末・行方、そして燈子の役者としての未来、生徒会メンバーのその後(朱里と堂島はどうなる?)などなど、気になることは山程あります。
侑の気持ちに気付いていた怜がどのような言葉をかけるのか、ってとこもありますね。

特に沙弥香は、都とのお話がもう一本くらいある気がします。

いよいよ完結までカウントダウンが始まってしまいましたね・・・。
この物語が完結してしまったら、どう生きていけばいいのか・・・。
自分にとっては過去最大級のロスになりそうです。

次回41話は、5/27発売の電撃大王2019年7月号。
今回は二ヶ月待ったので、1ヶ月はあっという間ですね。
5/26には生徒総会イベントもあるので、何かしら大きな発表があるのではないか、なんて気にしているところです。

それでは、また今月末の感想記事にて。

9件のコメント

  1. 管理人さん、いつもありがとうございます。おっしゃる通り、本話では仲谷先生を始めとする制作サイドの方々は全く危なげの無い横綱相撲(この表現どうかと思うんですけど、語彙が(笑))ぶりでありまして、安心してただただ感動に浸ることが出来るとっても幸せな回でした。なので、今回は個人的な感想、独り言などを少しコメントさせて頂きます。
    その1「恋愛漫画では、設定上一つだけファンタジーが許される」
    本作の場合、燈子は第一話で初恋の相手にして実は運命の人でもある侑に出会ってしまっていたのでした、ということになりますかね。(こよみが「ファンタジーがないとお話は出来ないんだよー」と助け舟を出してくれそうですが (笑))
    その2「名作とされる漫画では、全ての登場人物が作者に愛されて終わる(はず)」
    コメントされていた通り、仲谷先生が本40話で見せた、第1話からの燈子と侑にまつわる長きにわたる伏線の回収ぶりは本当に見事で、この二人にしっかり向き合い、その幸せを願っていることが伝わって来ました。他の登場人物たちをどう描いて終わるのかも期待してしまいますね。
    そして仲谷先生の言う、百合漫画の王道を描くとは、燈子と侑が周囲の理解を得て未来へと歩み出すまでを描き切ることになるのでしょうか。8巻の最終話に向けての展開をますます楽しみに見守りたいと思います。

    1. nenさん
      いつもコメントありがとうございます。
      40話、最近の中では一番心が穏やかなままに読み進められた一話でしたね・・・。
      私も感動に浸りながら、何度も何度も読み返してしまいました。

      確かに、初恋の相手が運命の人だというのは、現実世界ではファンタジーと言っても過言ではないですね・・・。このまま運命の人として添い遂げてくれることを願うばかりです。

      侑×燈子の関係性以外にも、気になる話が多すぎますよねー。
      登場人物があまり多くないやが君だからこそ、残り数話で、仲谷先生が美しく纏めてくれるのではないかと期待しています。

      「お父さんひっくり返っちゃう」と言ってましたが、果たしてどうなることやら・・・ですね・・・。
      最終話まで一悶着あるかも、と思うとまだまだ楽しみがありますね!

  2. お久しぶりです、ロックです。前回のコメントの後、原作とアンソロジーを買いそろえて、だいたいの話を読み終えたので、こうしてコメントを書いています。すれ違いと七海先輩の『好き』に対する恐怖心と『姉』への呪縛を越えて、ついに心を通わせた侑と七海先輩ですが…。

    まだ、物語が続くところを見ると、二人の間に最大の危機が訪れるような気がしてなりません(汗)。それは、恐らく周囲&家族の偏見や確執、それを越えてもなお想いを貫き通すことの難しさに、二人は直面するのではないでしょうか?。初恋の相手が『運命の人』って、多くの人達からすればファンタジーな世界ですが、果たして侑と七海先輩がお互いを『運命の人』とするにできるか否か、そこは最後まで見守っていきたいですね。

    こんなコメントを書いたら、叩かれそうですが(汗)。たとえ二人が周囲の圧力と偏見で疎遠になり、忘れられない『初恋の相手』として想い出を心にきざみながら生きていく結末でも、それもまた『青春』ではあるから私は受け入れちゃいますね(汗)。…無論、そんな結末になったら振られた佐伯先輩やファンにとっては、『何だそりゃ』とキレたくなるような話ですが(汗)。

    1. ロックさんコメントありがとうございます!

      残り5、6話と考えると、周りからの理解を得るというシナリオは私もあると思います・・・。
      怜ちゃんが悟るシーンがあったので、ここの部分はやはり描かれるのかなぁ、と。
      それが柔らかい空気を持って受け入れられるストーリーになるのか。
      それとも未だ理解が低い現代社会のように、確執が起こってしまうのか・・・。
      前者であるといいのですが・・・。

      想い出だけが心に残る結末は、確かに寂しいですね汗
      私はハッピーエンド厨なので、この二人が幸せになって、そして沙弥香や他のメンバーも幸せな未来を見つける形で終わってほしいなぁ・・・と(笑)

      こんなに愛した作品は今までに無いので、幸せな終わりを見届けたいと思ってます。

  3. はじめまして。
    しーしーとろがいと申します。
    いつも拝読させていただいております。
    深くて鋭い読み込みに唸らされております。
    ありがとうございます。

    突然ですが、ここでは分かってくださるかと思い書き込みしています。
    それは、本誌40話の見開きで侑が涙ながらに「好きです」と言うページです。
    そのページをめくろうとした時、光の加減で次ページが透けて見えました。
    (お試しください。どうなるか書くと野暮でした、文章力が無くて。)
    ・・・もう・・・ね。
    人はこんなことで死ぬこともあるのだなと思いました。
    きっと電子版ではこのようなことはできないし単行本でもこんな細部までは見られないのではないかと思っています。
    本誌を買ってよかった。
    沙弥香の告白の時に「隠した燈子」に沙弥香が手を差し伸べるシーンが美しくて呆然としました。
    ですが、やはり侑と燈子にはそれを上回るシーンを用意してくださったのだなと思いました。
    仲谷先生とクスノキさん、恐るべし。
    もう既出のことかもしれませんが私にとってはあまりのことだったので書き込んでしましました。
    目汚し、すみません。

    これからも会長のブログを楽しく読ませていただきます。
    「ささつ2」の感想も楽しみにしています。

  4. すみません。先ほどのしーしーとろがいです。
    私の言う本誌とは紙媒体のことです。
    紛らわしくてすみません。

    1. しーしーとろがいさん、コメントありがとうございます!

      あのシーンには私も心を撃ち抜かれました・・・。やが君読者全員が撃ち抜かれたのではないでしょうか・・・。
      次のページが透けて見えたというシチュエーションを想像するだけで、鳥肌立ちますね。
      電子版でも単行本でも味わえない、本誌そして紙質ならではの楽しみ方ですよね。
      初回購読時にのみ味わえるその楽しみを、本誌の紙媒体で楽しめたしーしーとろがいさんが羨ましいです。(私は日付回った直後の電子書籍勢でしたので・・・)

      本誌そしてささつ2の発売タイミング、絶妙すぎますよね。
      このために前月号を休載にしたとしたら、本当に策士です。よく休載にしてくれた・・・と言いたい。

      いつも読んで頂いてありがとうございます!
      駄文ではありますが、これからも色々な作品の感想等書いていきたいと思いますんで、ぜひぜひよろしくお願いします!

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