【ネタバレ感想】劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てきました

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※ネタバレ有り。閲覧注意です※

アニメ版と外伝の感想記事は以下リンクからどうぞ。


2020/9/18公開の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を見てきました。

劇場版が始まる前に、と思って一週間ほど前にTVシリーズをすべて視聴したので記憶が新しい状態で公開日を迎えることが出来ました。

アニメ版ほどではないですが、劇場版でもたくさん泣かせていただきました・・・。
以下、感想です。

感想

ストーリーの本筋

実を言うと、ギルベルトが生きてたとは予想してなかったんですよね(笑)

”愛してる”を少しずつ知り、ギルベルトがいない世界で逞しく美しく生きていく少女の結末とは。

みたいな結末になるのかな、と勝手に思っていましたが、自分の予想を覆しハッピーエンドとして完璧に近い形で終幕。
「ギルベルトはいないけれど」みたいな寂しさを微塵も感じさせる事なく終わって、TVシリーズの終わりとは全く違う気持ちで見終えることになりました。
あのTVシリーズの終わり方があったからこそ、この劇場版のストーリー構成はまったく予想できませんでした。(すごく良い意味で裏切ってもらえて幸せ)

TVシリーズって、やはりギルベルトは死んでいると思わせた中で終わるので、寂しさがある中で終わりはするものの、ヴァイオレットが成長し最後には”愛しているが少しは分かる”という未来を感じさせる形で終わるじゃないですか。
一抹の切なさはあるけれど、確かに希望も未来もある。
っていう終わり方は、視聴者にこれからを想像させるので、TVシリーズのあの余韻は、あれはあれでとても好きだった。

対してこの劇場版。
もう、これ以上ないくらいのハッピーエンド。
今後の未来はどうなるんだろう、なんて疑問を微塵も感じさせない大団円。
あの島で二人でどう暮らすのかな、子どもはいるのかな、くらいの想像をする余地くらいしかない。
なので私にとっては、TVシリーズとは違った印象を持った結末となりました。
少し悲しさを伴った世界観のイメージが強かったですが、劇場版のラストは幸せでいっぱい、という感じ。

TVシリーズ版では寂しさを残して終わりましたが、それもそのはずで、ヴァイオレットはギルベルトに出会えていない。
しかし劇場版ではギルベルトに出会えて終わったので、ヴァイオレット同様、視聴者にも寂しさは残っていない。

この幸せに至るまでを描いた物語、と考えてみると、ヴァイオレットが抱えていた感情が凄くこちらに伝わってくる構成になっていて、流石の京アニクオリティという気持ちでした。

道を進むヴァイオレット

劇場版、仕事に対して真摯に責任を持って向かい合うヴァイオレットの姿が印象的でした。
特に印象的だったのが、少佐に会えていないけれどライデンに戻ると言っていた時のヴァイオレット。

過去は少佐の犬と呼ばれ、少佐だけが世界のすべてだったヴァイオレットですが。
この世界に生きるたくさんの人たちの出会い、触れ合い、愛だけではなく沢山のことを学んだ今のヴァイオレットは、もう少佐の犬ではない。

自分の火傷、過去に向き合ったヴァイオレットが前を向いて進んでいることが分かる素晴らしい描写だと思いました。

そしてこの時、ギルベルトはまだ過去に囚われているのが何とも言えないですよね・・・。
だからこそ、ヴァイオレットに会えなかったわけですが。

自分の後ろをいつも付いて来ていたヴァイオレットは既に前に進んでいる。
しかしホッジンズ、ディートフリートの後押し、そしてヴァイオレットの手紙を読み、やっと前に進む決心がつくんですよね。

そこから走り出すシーンはとにかく熱かった。
ヴァイオレットを追いかけていたギルベルトが、今度はヴァイオレットを追いかける。
止まっていた数年間に追いつくように、必死でヴァイオレットの名前を叫ぶシーンはさすがに涙が出ました。

そしてあのラストシーン。
「愛してる」をしっかり言うことこそ出来ませんでしたが、むしろ痛いくらいに伝わってきました。
大きすぎて上手く言えないよな・・・と、膝を叩くヴァイオレットを見ながら思いました。

 
道といえば、最初と最後に出てくる道を歩くカット。
線で区切られた道の上をヴァイオレットが進んでいるカットでしたが・・・。
色々な意味が含まれていそうで、深そうな描写だなと思いましたがなかなか自分なりの答えが出ていません。
あのカットの意味を考えるためだけに、もう1回見たいなぁと思ったりもしました。
誰かの考察とか読んでみたいですね。

私個人の考察としては・・・。

戦争のあと、ヴァイオレットは一本の正しい道を歩き続けてきた。(なので線路のように、一本道を示す区切りがある)
ホッジンズも言っていたように、正しい行いをしてきたからこそ、ヴァイオレットは望み(ギルベルト)に辿り着くことができた。
あの道は、今までヴァイオレットが歩いてきた道。
ギルベルトにつながっている道。
そしてこれからも歩いていく道。

難しいですが、1回見た時点ではこんな風に思いました。

ギルベルト

上でも少し書きましたが、今回はラストシーンの直前までかなりネガティブなキャラクターでした。
まだ過去に囚われている姿だったので、しょうがないのですが・・・。

ヴァイオレットが扉のすぐ前にいるのに会ってくれない時のモヤモヤは半端なかった・・・。
からの、ホッジンズの「大馬鹿野郎」はめちゃくちゃ心の代弁者(笑)
更にはホッジンズに加えてディートフリートも「麻袋に詰めてヴァイオレットの前に」とか言い出す始末。
パンフレットにも書かれてましたが、確かにTVシリーズ版と違って少し情けない姿が描かれていましたね。
戦争でのこともそうですが、ヴァイオレットの事がそれだけの罪悪感を抱かせていたんだなぁ、と思うとヴァイオレットに会えない心境は確かに分からなくもない。
ヴァイオレットに会うことができない、そのことを視聴者に納得させるためにはギルベルトのあの情けない姿はむしろ自然かな、と見終わった後に理解しました。

ディートフリート

今回の劇場版で株が急上昇したキャラクター。

ちょっと今回はカッコよすぎたな・・・・。
最後の「行けよ」は声出ちゃうくらいカッコよかった。

あとヴァイオレットにめちゃくちゃ優しくなってんの・・・。最高・・・。
船の上でヴァイオレットの腕を取って支えるシーンでは、「まさかこの二人、ありえる?」って幻想すら抱いたほどだった。
(特典小説のIfを読んだ今となっては、あながち間違ってなかった妄想だとも言える?)

TVシリーズの中盤から丸くなったどころか真円みたいな性格になったディートフリートですが、彼の心境の変化については小説版を読んだりしてじっくり考えてみたいなぁ。
(アニメ・劇場版と原作とではストーリーが結構違うようなので、アニメ・劇場版は単独で考えなきゃダメかもしれない)

ホッジンズ

ヴァイオレットのお父さん。(違)

ヴァイオレットがギルベルトのところに行ってしまった後、ふと左を向いて涙を流したホッジンズのところで、僕の涙腺は崩壊した。
寂しいよな・・・お父さん・・・・・・。(違)

最初から最後まで、人間性が最高なキャラクターだった。
ホッジンズ、ちょっと非の打ちどころが無いくらい最高だったな。
とても好きなキャラクターの一人です。

一番泣いたシーン

みなさん大体そうだと思うのですが、ユリスのシーンだよね・・・。
あそこは本当にやばかった・・・。
鼻水が遠慮を知らなかった・・・。

本当に悲しいシーンではあるのですが、やはりそこはヴァイオレット・エヴァーガーデンなので、ただ悲しいだけじゃ終わらないんですよね。
むしろ悲しいだけじゃないからこそ泣いてしまうというか。
手紙とリュカの電話のコンボで、激しく泣いてしまった。

TVシリーズの時から思ってたんですが、もし自分が自動手記人形の仕事やってたとしたら絶対精神がもたない。

最後に

最高のフィナーレをありがとう、という気持ちです。
ここまでのハッピーエンドを予想していなかったので、いい意味で裏切ってもらえました。
ありがとう、京都アニメーション。


特典小説は
・ベネディクト・ブルーの菫
・ヴァイオレット・エヴァーガーデンIf
でした。
オスカーの小さな天使も絶対読みたいので、オタク仲間の力を借りるんだ・・・。(1/3は自引き出来る気がしない)


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