【感想】負けヒロインが多すぎる! - 良質ギャグと爽やか青春コメディ(ある意味ラブもある?)

【感想】負けヒロインが多すぎる! – 良質ギャグと爽やか青春コメディ(ある意味ラブもある?)

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※ネタバレ無しの感想記事です

負けヒロインが多すぎる! – 雨森たきび
2021/7/26に発売された1巻の感想記事です。

やはりガガガのラブコメは面白い。
と思った一冊でした。
ガガガとGAのラブコメラノベ、ほんと勢いすごいよな・・・。

ラブコメ=主人公ががっつり恋愛する、という構図から外れている珍しい作品だと思いました。
まぁ、そういう構図になるとしたら2巻以降なのだろうか。
人気があるうちはゆったりと進みそうな予感がするし、これくらいふわふわした雰囲気が好きなのでこのペースで2巻以降も進んでいってほしいなぁ。

そういう意味からすると、ラブコメ=恋愛できゅんきゅん!!を求めている人にはあまり合わないラノベなのかもしれません。
今のところラブ0.5:コメ9.5くらいの比率だし。
コメ9.5はかなり質も高いギャグも多めで大満足だった。

あと、「ラブコメヒロインは主人公のことが好き好きじゃないと許さん!」って人にも不向き。
でもこれヒロインじゃないから。マケインだから。しょうがない。

逆にラブコメ主人公あるあるの鈍感スキルと難聴スキルが無いので、そういうのが苦手な人には向いているかもしれません。
「さすがにそれは気づくやろ」ってツッコミ入れたくなるような作品ってかなり多いと思うのですが、この作品の主人公は思考が結構リアルなので「もしかして俺のこと好きかも!?」っていうワケわからん勘違いもしないし「え?今なんて?」っていう難聴も無い。
そういったストレスとは無縁で読めるという点はオススメです。
(鈍感・難聴スキルはそれはそれでラブコメの味だし楽しめる要素なので、個人的には好き)
 
 
さて、話は変わって。
ラブコメでたまにある、主人公がこじらせすぎていたり青臭すぎたりして一歩引いちゃうような作品ってあるじゃないですか。
共感性羞恥心が刺激されるようなやつのことなのですが。
この作品はそういうものもなく、すごくフラットな気持ちで読み進められたので読後感もとても良かったです。
爽やかに読み進んで駆け抜けられた、というか。(逆に言えばめちゃくちゃ盛り上がる!みたいなシーンも無いといえば無いのですが)

最初から最後まで気持ちよく読めるこの感じ、なんだか夏の清涼飲料水のような爽やかなイメージを感じました。
なんだろう、なんて伝えたらいいのか分からないけど読んで体感してみてほしい。
感情の起伏こそ少ないけど、青春の爽やかっぽさみたいなのは感じられるはず。

ヒロインについては、個人的には八奈見杏菜が優勝。
最後のシーンでグッと心を持っていかれた感じがある。
人間っぽくていいじゃん!ってなった。

他のヒロインもしっかり見せ場があったし、2巻以降で主人公とどう絡んでいくのかが楽しみ。

ネタバレなし記事なので色々書けなかったけど、未読の人にこそ勧めたかったのでしょうがない。
ぜひぜひ読んでみてください。

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