※ネタバレ有り。閲覧注意です※
りゅうおうのおしごと! 第13巻 – 白鳥士郎
この作品の見どころと言えば熱すぎる将棋シーンだと思っているのですが、この13巻ではそこが控えめだったなぁという印象。
どちらかというと番外編のような巻になってました。
というのも、その理由があとがきに書かれていましたね。
コロナの影響で取材や参考となる記譜が取れなかった・・・と。
なのでドラマCDを文面にして13巻で使ったり、って感じで書籍として成り立たせた形ですかね。
こればかりはどうしようもないですからね・・・コロナ憎し・・・。
感想
さて、以下感想です。
叡王戦の続き、また八一が熱い棋戦を見せてくれると思っていたのですが・・・
まぁ、叡王戦は八一が圧倒して終わるから「こうして俺は二冠になった」くらいで終わりかな?
八一はこれ以上強くなりようが無い気もするし。
今巻で二冠にならなかったから、藤井聡太棋聖が二冠になって、確かに”現実がラノベを追い抜いて”しまいそうだな(笑)
そして凄く気になったあとがきの一文。
14巻からはいよいよ最終章がはじまります。
えっ・・・
最終章って・・・いきなりか・・・。
この物語の結末がどういうものになるのかは気になっていたのですが、銀子がプロ棋士となった今、あいと天衣の二人もプロ棋士となる、みたいなところを想像はしてました。
果ては、八一とあいが竜王戦のタイトル戦で戦う、とか。
そうなったらいよいよ現実離れしたお話になってきますが、それくらい現実離れした方がかえっていいんじゃないですかね。
今の将棋界見てると(笑)
さて、話を本筋に戻すと、今回のメインは澪ちゃんの旅立ち。
天衣推しの自分としては、今回のツンデレ具合は至高でしたね・・・。
相変わらずめんどくさい子・・・。(褒めてます)
で、今巻冒頭の部分についてなんですが。
手紙うんぬんのくだりで、「え、急に百合展開!?」なんて邪推な妄想をしてしまった。
弁明の余地もない。
僕は「百合はじまたー!!」ってワクワクしてしまった。
そういうのは別のコンテンツに求めてください。(自戒)
それにしても各人との関係性を綺麗に書くのが本当にうまい。
天衣とはぶらっくきゃっととのオンライン対戦で繋がってるし。
綾乃ちゃんにとって、澪ちゃんは羨望の対象。と同時に、親友であり戦友。
シャルちゃんにとっては、成長したことを見せたいお姉ちゃんのような相手。(澪ちゃんもシャルちゃんが成長してることを分かっていて、研修会用の水筒を渡すという演出の素晴らしさ)
そして澪ちゃんにとってあいは嫉妬と憧れでもあるけれど、同時にライバル。
最後の最後にあいのことを研究し尽くして納めた澪の勝利で、あいのお腹の底に熱い炎が宿ったみたいですね。
ここから急成長していく予感しかしない。
最終章、あいの成長を見届ける物語になりそうな気がするな。(この本のキーコンセプトでもあると思う)
最後に
姉弟子との絡みはただのボーナスタイムだった。
以上。
プロ棋士になった銀子がどこまで行くかが気になるけど、銀子としての到達点はプロ棋士だったわけだし・・・。
であれば、あいと天衣の到達点がどうなるのかが、最終章の見どころな気がする。
天衣は女流棋士として、と明言されてるけどあいはどうなるんだろうか。
それが本当に気になる。
コロナで取材が・・・とのことでしたがタイトル戦も再開されたので、これで14巻の執筆は進みそうなんですかね?
最終章ってことで終わってしまうのは悲しいですが、待ちきれない気持ちの方が大きいかも。
一応発売日は2021/2/13で決まっているみたいなので期待して待ちます。
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