【感想】百合と声と風纏い 1巻 – 人を好きになっていく感情が丁寧に描かれた作品

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※ネタバレ無しの感想記事です

百合と声と風纏い 1巻 – 蓮冥

2019/9/13に発売された本作。
Twitter上で見かけたので、書店の方で購入してみました。

まずタイトルがなかなか思い切ってますよね。
わたゆりなんかのネーミングとは違った空気感で”百合”という単語を使ってきてる。
むしろ本作タイトルの”百合”の使い方、ただただどストレートな使い方だなぁ・・・なんて細かいところが気になっていたり。

さて、肝心の中身についてですが。
公式の紹介文に書いてある内容の範囲を超えないように、感想を書いていきたいと思います。

主人公は、アセクシャルの女の子。
アセクシャル、恋愛感情を持たない人のことですね。

そんな女の子の前に、一人の年上の女性が現れます。
年上で、美人で、ミステリアスで。
今まで関わったことがないような年上の女性。

物語の展開としては非常に分かりやすく、主人公の女の子がこの女性に惹かれていく、というものになっています。

これだけ聞くと普通の恋愛マンガのうちの一つ、という聞こえ方になってしまうのですが。

このマンガは、惹かれていく過程の描写が非常に丁寧、かつ繊細に描かれています。
一番の見所はその部分だと思っています。

この繊細な感情の描写、主人公だけではなく、この年上の女性についても当てはまります。
表情や空気感で悟らせる(例えばやが君)のような作品というよりも、細かな感情が非常に理解しやすい独白として書かれているのも面白い。
つまりは、非常に理解しやすい。
読みやすいです、このマンガ。

かつ、尺をたっぷり取って描かれているので、「ちょっとこの感情は急だな」みたいな恋愛マンガあるあるが無い。
尺をしっかり取ってくれる恋愛マンガは信頼できます。(当社調べ)

そして1巻が良いところで終わってるんですよ・・・!
これから、ってとこで・・・!
ほんと、これから!ってとこで終わります。
2巻が早くほしいけど、単話でもWebで読めたりするのかな?
今のところ単行本を待つ予定ですが、2巻読み終わって精神がやられた時は単話追っかけも考えよう。

というわけで今後にかなり期待が持てる百合マンガが出てきました。
2巻、はやく・・・。

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