【ネタバレ感想】三角の距離は限りないゼロ 1巻

【ネタバレ感想】三角の距離は限りないゼロ 1巻

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※ネタバレ有り。閲覧注意です※

三角の距離は限りないゼロ 1巻 – 岬 鷺宮
2018年6月9日発売、1巻のネタバレ感想記事です。

人気作だし知人も面白いと言っていたので読みましたが、確かに面白かった。
中盤くらいまでは、個人的には「普通かな」と思ってたんですが、後半は面白さが加速。

高校生のボーイミーツガールという王道に、二重人格という”三角関係”のニュアンスを取り入れることで絶妙な面白さになってるなぁ、と思いました。
ラブコメで三角関係モノは数多くあれど(むしろほとんど)、二重人格という形式での三角関係は・・・記憶の中では初めて読むかもしれない。

そういう点を踏まえ、その”二重人格”という要素を最大限に活用した観覧車のシーン、そしてラストのキスシーンは、「作者、これがやりたかったんだな!」が伝わってきて最高でした。
作者はこれがやりたかったんだろうし、読者はこれが読みたかった。
需要と供給の一致がすごい。

単に恋愛ストーリーでドキドキさせてくるだけではなく、ミステリー的な感じで謎を散りばめてきて、先の展開を楽しみに読ませようとする工夫もすごい。
恋愛的要素で甘い雰囲気を味わいつつも、同時に「え、これどうなっちゃうの」という不安な気持ちにもさせてきましたからね・・・。
心をかき混ぜてもらいながら物語に没入するのが、やはり最高に気持ちいいからね。
この感覚を知ってしまったからこそ、ラノベはやめらんねぇ・・・。(中毒)

クールな秋玻、明るい春珂という点ではヒロイン性においてはよくある二極化だけど、それを同一人物の体に押し込むことで特色を出しているので、色んなラブコメを読んでいても飽きを感じない。
一気に読み進められたのはそういう点もありますが、ストーリー進行もスムーズ、かつ簡潔(悪い意味ではなく、良い意味)というのもあったんだろうなぁ、と。
癖のない綺麗な文章なので、人にも勧めやすいなぁと思いました。

すでに7巻まで出ているようですが、恋愛関係としては秋玻と恋愛関係になって、春珂とは親友関係、ということで決着したようにも思えますけどねぇ。
まぁ、1巻の最後でどちらからキスされたか分からないので、春珂を含めた三角関係でどうなっていくのか、が今後の火種なんでしょうか?
それだけで7巻まで引っ張るとなると相当なので、別の要素があるのかな?

兎にも角にも、また一つ面白いラノベが見つかったので楽しみつつ7巻まで駆け抜けたいと思います。

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