※ネタバレ有り。閲覧注意です※
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。Each Stories – しめさば
2021/1/1発売、最新刊の感想記事となります。
1~4巻の感想記事は以下リンクから。
本編がとても良いところなので、「ここで短編集かぁ~」と発売日前は思ってたけど、逆に良かったなと思えるくらい素晴らしい短編集だった。
これから本編が佳境に入るってところで色々なキャラクターの想いが交錯するところでもありそうなので、短編集という形でいろんなキャラ達の特徴や内面なんかを理解し直すきっかけになった。
1~4巻でかなりいいペースでお話を進ませて、ここで短編集で一息というのはよくよく考えると上手なペース配分な気がしてきた。
ここから沙優と吉田中心のお話になって他のキャラクターの影が少し薄くなるかもしれないので、今回で全員分の背景をおさらいしておかないとね。(すでに4巻は神田先輩が空気だったような・・・)
神田先輩の悪口が聞こえたような気がするけど、今回読んで一番印象に残った話は、書き下ろしの14話「青春」でした。
タイトルになっている「青春」だけれども、これは「青春」が終わったという話。
ハイヒールを見つけて、一緒に遊園地を回って、付き合っているわけでもないけれど、手を繋いで夜の空気を少し匂わせる。
そして最後にハイヒールを捨てて過去に終わりを告げて、青春が終わり。
ハイヒールを捨てて終わるくらいキザでかっこつけた終わり方くらいが、青春小説にはむしろちょうどいいなと思いました。
目無しとかそういうラノベじゃないのは分かってますが、神田先輩とどうこうなることは無くなっちゃいましたね。
ショートの女性、すごく好きなのに・・・。(お前の好みは聞いてない)
てかあれだけ可愛い女の子が家にいて、さらに神田先輩くらい美人な元カノからそれとなく誘われてもなびかない男、吉田さん。
この本の最後で「性欲が鎌首をもたげる~」とか言ってたけど、ほんとに性欲備わってますか????
次に印象深かったのは、三島が後藤さんの看病に行く話かなぁ。
この話だけじゃなく他の話も含めてだけど、吉田さんは三島の件に関してはどうしてもこうも鈍感になってしまうんだ・・・。
もうね、三島の失恋ストーリーのところでもそうだったけど、短編集でも胸が痛いよ(泣)
なんかこの二人がこういう感じで仲良くしてるとこ見ると、「あぁー、これ吉田さんと結ばれないツインズになっちゃったかなーーー・・・」とか勘ぐっちゃうよね。
ラブコメものでありがちな勘ぐり。
その他書き下ろし以外の特典小説が一気に読めたのは凄く良かった。
やっぱり無理して店舗特典追わなくても、こういう感じで短編集になって纏めて出てくれるよね。(出ないのもあるから鵜呑みにしちゃダメだぞ)
さーて、次はいよいよ5巻かな?
3巻と4巻の続きはめちゃくちゃ間が空いちゃったけど(これはイラスト担当の方の件が関係してたのかしら)、5巻は早めに出てくれると嬉しいのう。
ではおそらく、次は5巻の感想記事にて。
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