※ネタバレ有り。閲覧注意です※
弱キャラ友崎くん Lv.4 – 屋久ユウキ
弱キャラ友崎くん Lv.5 – 屋久ユウキ
3巻の感想記事は以下リンクよりどうぞ。
2017/6/25に発売された4巻、2017/11/22に発売された5巻のネタバレ感想記事となります。
ストーリーとして2冊繋がっていたので、2冊まとめての感想となります。
Contents
感想
いじめ問題
展開が一冊で一区切りしないのは4巻が始めて。
良かった・・・すでに9巻まで出てる状態で・・・。
(こんなこと言ってて9巻も寸止め展開とかだったら小学館の前で泣け叫びながら騒いで警察のお世話になってしまう)
相変わらず一貫して面白かったんだけど、5巻ラストで紺野が追い詰められるあの瞬間。
めちゃくちゃ重い、かつ決定的なシーンだったわけだけど
たまちゃんの行動には本当に驚かされてしまった。
このラノベの題材的にも今まで書いてきたテーマ的にも「いじめ」っていう問題は描かれるだろうと思っていたけど、
こんなに読ませる展開になっててひたすら感動した。
頭を真横から殴られたような衝撃を受けたからなぁ。
日南葵がただひたすらに魔王として振る舞い続けるあのシーン、すっかりたまちゃんのことが頭から抜けてたんですよね、私。
意識が全部日南葵に持って行かれちゃってて・・・。もしかしたら、それが作者の思惑なのかもしれないけど。
そんな状態でいきなり真横から全力火の玉ストレートをかましてきたたまちゃん。
控えめに言って、その正しさが眩しすぎた。
他の巻でも言いまくってるけど、本当に小説がうますぎてびっくりしちゃう・・・。
今まで変わらなかったたまちゃんが「変わりたい」と言った4巻ラスト。
変わろうとして友崎たちとすごく頑張った5巻道中。
ぬいぐるみを引き裂かれ、もう逃げたいというところまで追い詰められた姿に変わった5巻終盤。
紺野が悪意を向けられる対象となった瞬間、クラスの真ん中で圧倒的な、そしてたまちゃん自身が持つ「変わらない」強さと正しさを見せつけた5巻ラスト。
そんな「変わらない」姿でありながらも、みんなと練習した「変わった」姿でクラスの空気を変えたたまちゃんの姿。
4巻から描写されてきた色々が綺麗に回収されて、個人的に100点満点すぎる着地を見てしまった。
いじめがここまで綺麗に収まるのか、とかそういうリアリティとの乖離はあるようにも思えるけど、メインで見たかったのはたまちゃんがどう変わって、どう問題解決するのかというところ。
リアリティ求め始めたら、ラノベじゃなくていいじゃん・・・ってなっちゃう気がする。
たまちゃんが変わった姿で問題解決したこの展開、メインで見たかったところが綺麗に回収されたので大満足でした。
友崎くん周り
もはや弱キャラじゃないですよね、友崎くん。
立派なリア充になってくれました。
はやく菊池さんといい感じになってほしいわけよ・・・。
しかし、なにやらみみみが不穏な空気を出してきている。
陸上部終わりのみみみを迎えに行くシーン、どうにもそれっぽい空気を感じるんだよなぁ。
菊池さん信者の僕は焦ってる。
いや、でもみみみも最高に可愛くていいヤツなわけで・・・。
みみみはたまちゃんとくっつくと思ってたんだけど(百合信者)、これ三角関係の発生全然ありえるよね。
どうしよう、苦しくなってきちゃう。
菊池さんがフラれてもみみみがフラれてもキツすぎるんだけど。
本当に厳しい。
最後に
日南葵も、少しずつ変わってきてるんだろうか。
今回みたいに感情が表に出てくるところとか。
それでもまだまだ底が見えないけど。
しかし4、5巻は「たまちゃん!」って感じの一冊だった。これに尽きる。
他の女性キャラと比べてあまり目立ってないイメージだったけど、今回はがっつり主役だった。
さて、6巻に急ぐぞ・・・。
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