※ネタバレ有り。閲覧注意です※
弱キャラ友崎くん Lv.7 – 屋久ユウキ
6.5巻の感想記事は以下リンクよりどうぞ。
2019/4/23に発売された7巻のネタバレ感想記事となります。
感想
選んだ2人
おめでとう友崎くん。
きみ、もう立派な強キャラだよ。
尚、記事タイトルは誤字ではございません。
祝字です。(誤字)
もうね、菊池さんの可愛さとかそういうことについて書きまくりたいんだけど。
まず、みみみのことについて書きたい。
なんだ、この最高すぎるヒロインキャラは。
可愛いし、元気いっぱいだし、素直だし、気さくなところとかオタクが大好きな要素が詰まってる。
にも関わらず、最後のアシストまでさせるなんて・・・・屋久ユウキ・・・許さん・・・・・・
食堂での1シーン。
「忘れて! …ってわけじゃないんだけど…」
のところ。
え?かわいすぎんか???
悶えながら布団の上でローリングしちゃう持病が再発してしまった。
精神科なのかな、これ。
これよりちょっと先の階段シーンでも似たような感じで
「た、ただし!全部忘れるのは寂しいのでなしです!」
って台詞もローリング持病再発ローリングだったんだよなぁ~~~。
ふぅ・・・・・・。
ほんと、あの食堂シーンはずるい。
「そ、そのぉ~…」で友崎くんを見ちゃうとことか、ほんとずるい。
可愛いと爆笑を一気に持っていかれてしまった。
ここまで完璧なヒロイン要素があるのに・・・!
みみみ・・・・・・!!!(心がぐちゃぐちゃ)
続いて、教室での菊池さん、及びみみみのシーン。
朝の教室、脚本を見せに来た菊池さん。
すると、菊池さんの顔がぱっと明るくなる。
「うん!」
この菊池さんの様子と、友崎と仲よさげに話す様子でクラスメイトが訝しむシーン。
ラブコメと言えばやっぱこういうとこでしょ、好きなのは。
あまり周りと打ち解けていない、しかし完全すぎるほどに美少女。
そんな美少女が「なんであいつと・・・?」みたいな主人公と仲よさげに会話をし、挙句の果てに見たこともないような明るい表情を引き出している。
それを見てたみみみ。
いわゆるみみみ的に”焦る状況”というやつ。
水沢が言ってたもんな・・・。
でもここで引っ込んで見ているだけじゃなく、自分から友崎のところに寄っていくみみみ。
そういうところがみみみだし、そういうところが可愛い。
好きじゃ・・・・・・。(遺言)
そんなふうに話している俺と菊池さんの様子を、みみみはきょとんと見ている。なにか不思議なものを見ているような表情だ。
もうすでに、ここらへんから不穏なんだよね。
不穏と言ったら微妙な言い方なのかもしれないけど、フラグという匂いがさ・・・。
日南の過去
今回色々と新要素が出てきたけど、妹の件が不自然なくらいに未回収。
え、なんだかいなくなった妹の代わりに、みたいな感じ?
すごくやが君じゃん・・・。
中学時代の話は6.5巻でも書かれていたような内容があったけども。
妹の件がどうにも引っかかる。
そこんところは”踏み込みすぎてはいけない”ってことで脚本でも触れられてない。
まぁ後々の巻で伏線回収(伏せられてないけど)されるでしょう、ということで。
でしょうというか、されないわけがないか(笑)
菊池さんの変化
無理に変わらなくていい、湖の中で仲間を見つければいい、という友崎くん。
みんなちがってみんないいby金子みすゞ理論。
変わらなくていいというよりは、「世界がそうあるべきだから」理論を諭してあげようとした結果と考えれば納得もいく。
この後の告白にも繋がってくるファクターなので、まず交友関係から菊池さんのこの部分を解きほぐしてあげて。
そこから最後の告白にもこの理論を繋げてくるところ、さすがだなぁ~、と思わされました。
告白
「文化祭で演劇が終わったあと――話したいことがあるんだ」
この友崎の台詞を読んだ瞬間。
「まじか・・・」ってリアルに声出た。
実質、ここで結論が出たってことですからね・・・。
そのあとの流れは、もう怒涛のようだった。
「菊池さんとの…演劇?」
このみみみの台詞。
もうここ限界オタクが限界になってた。
「あーあ!終わっちゃった!」とかもはや限界オタクが限界になって泣いてた。
いよいよ告白シーンか・・・。
と、みみみとの漫才シーンを終えて心の準備をしていたオタク。
そんな健気でガラスなオタクの心を砕き散らす演劇の結末。
誰がこんな結末を予想していただろう。
こんな残酷な形で振られる結末なんて、毛ほども予想できなかった。
心の準備ができていないオタクの心はコンクリートに打ち付けられたガラスも同然、ボロボロどころか粉々に。
え、まって。
みみみの決意と、友崎の告白は?
菊池さん、きみの真意はどこなの?菊池さん?菊池さん????????
本当にリアルで振られたようなショックを受けてしまった。
それだけこの本に没入していたわけで、真横から頭が殴られたみたいな衝撃だった。
ただでさえみみみの、これだけつらいシーンがあった直後なのに。
友崎くんだけじゃなく読者も立ち上がれなくなってしまうよ・・・?
そう思っていたところに。
来てくれましたね・・・みみみちゃん・・・。
冒頭でも書いたけど、こういう負けちゃった方が見送る展開、本当に弱いんや・・・。
涙を流しながらも、元気いっぱいで送り出すみみみに心を救われてしまった。
逆にこんな結末を出した菊池さんを残酷とまで思ってしまったよ・・・(笑)
そのあとの告白は、なんだか逆に安心して読むことができました。
やはり世界の理想にこだわる菊池さん、それをゆっくりと諭す友崎くん。
菊池さんには、自分が「こうあるべき」という理想があるけれど、それは自分の世界に閉じた話。
その世界に友崎くんが干渉する形で。
菊池さんの理想ではなく、友崎くん自身が「菊池さんを選びたい」という外因を与えてあげたわけですね。
最後はストレートな言葉で、素敵でした。
やはりシンプルイズベストが一番ベストでシンプル。
最後に
イベントマップの余ってた目標。
これ、最後の最後に描かれていた脚本のifストーリーのことか・・・。
菊池さんと友崎くんだけが知っている結末ですね、これは。
最後の最後にニクい演出を持ってきてくれたぜ・・・。
みみみの最後の台詞。
「いつまでも好きでいると思ったら大間違いだからね! ブレーンのばーか!」
これ、本当にみみみっぽいなぁと思ってしまった。
この気さくさがみみみだよなぁ、と思いつつも心境を考えると結構しんどかったり。
このしんどさが味わえるのがラブコメ作品の醍醐味でもあるけど、やっぱりしんどい(笑)
ラブコメってM向けなのかな・・・。
というわけで推しに推していた菊池さんがついに友崎くんと付き合うことになりました。
1巻のカラーページ時点から推してたのでこんなに嬉しいことはない。
ほら・・・銀髪でボブって時点で・・・好きだからさ・・・・・。
となると、次巻からは日南の仮面を剥がしていく新章突入という感じなんですかね。
付き合って幸せになった!終わり!
ってわけじゃなくて、特定のキャラと結ばれた後、最終目標へ向かっていくという展開、なかなかない気がする。
最終的に菊池さんから日南へ乗り換えなんてことになったら暴動が起こるのでそれはないとは思うのですが。
そんなことになったらみみみと一緒に小学館にカチコm(これ以上は危ないので言えない)
どのみち日南のことは恋愛対象ではなく友崎の人生の目標の一つに組み込まれる重要人物、という位置づけだと思っているので。
そういう恋愛面の点では、どんでん返しみたいな不穏なことはないかな~、と今のところ安心しています。
かなり大きな一段落となったであろうこの7巻。
8巻以降はどうなるのかな・・・。
やはり最後は日南の空っぽな心を埋めてあげる最終章って感じか?
今の所、8巻、8.5巻、9巻の3冊を残すのみとなっているので、あっさり追いついてしまいます。
9巻読み終わったら、半年近く待ちになるのかぁ。つらい。
ではでは、次は8巻の感想記事にて。
(どうでもいいことですが、7巻通常版の表紙が菊池さんじゃないのって、察しがついちゃうから? まぁ、特装版見たら菊池さんなので「あっ」てなるけど・・・笑)
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