【ネタバレ感想】やがて君になる アニメ 第9話「位置について/号砲は聞こえない」

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やがて君になる アニメ 第9話

皆さんお待ちかねの、例の体育倉庫回でしたねー。
1話を見た時に体育倉庫が写っていた時から、待ちに待ち続けたハイパーご褒美回。

原作該当部分は第3巻の15話「位置について」と、16話「号砲は聞こえない」でした。
今まで原作と少し違う順番でやったり幕間を挟んだりしてましたが、今回は素直な順番での放送となりました。

というわけで感想書いていきたいと思います。

位置について


原作と同様に、体育祭の準備中の生徒会の様子から始まりました。
てか、今回は体育倉庫回ってのが分かりきってしまってるせいで、冷静な気持ちで視聴できないよ・・・。せわしない大人・・・。


というわけで体育祭の準備で横断幕を探しに来た小糸侑生徒会役員。
ついに登場した例の体育倉庫・・・。(例のプールみたいな言い方だな・・・)

「そういえばここ数日忙しくて、顔を合わせてもろくに話してないな。七海先輩と。」

なんだかんだ言って燈子の事が気になる侑。
ここのセリフ、原作と若干違うんですよね。
意味合いは同じなのですが、やが君のアニメって原作を大事にしてるイメージがあるので、セリフもそのまま使っているイメージ。
映像制作上の理由で、セリフ順を変えたのかな・・・?ちなみに原作のセリフは以下。
「七海先輩ともここ数日顔は合わせてもろくに話してない気がするな」
素人の自分にも分かる点としたら、倒置法で”七海先輩”を強調してる、ってくらいだな・・・。

目当ての横断幕を見つけて、体育倉庫から出ようとする侑でしたが・・・


そんなあっさりと美味しい場面を逃すような作品じゃないんだな、やが君は。

ハンターの如く登場した燈子先輩。


そして閉じられる鉄の扉。
この構図見ただけでなんかいやらしい気分になってきたよ僕。


原作同一箇所の
ピシャ
も個人的になかなかツボ


そしてこのタイミングでオープニング。
絶妙すぎるタイミングでいっそ清々しい気持ち。
全国生放送視聴者の皆さんはどんな気持ちでオープニングとCMを乗り切ったのだろうか・・・。

サーバに録画した動画のCM部分トリミングする時に一応CM部分も見てるんだけど、やが君はCM部分も尊いのよね・・・。
最初のCDと漫画部分のCM見たら飛ばしちゃうけども。

そしてCM明けから始まるハイパーニヤニヤタイム。


「なんですか、これ」


「んー 充電?」

全国8000万人の視聴者の心を代弁してくれる燈子さん。
やっぱ金曜日にこれ見ないと、次の一週間頑張れないからね。
てか作画。艶っぽいシーンになると、このアニメ作画が本気出し始める。


「いい?」


「・・・もー」

からのここ!
ここの侑の目線の動き!!

この目線の動きはね!
30歳キモオタサラリーマンから言わせるとね!
「拒否してないからセクハラには当たらないと思った」
って供述と同レベルだよ!侑ちゃん!
コンプライアンス研修とかで凄い教わったから分かるよ!

そう、全く拒否してない。
むしろイチャイチャチュッチュをacceptである。

キスシーンってだけで平常心保てないのに、こういう繊細な目線の動きとかで俺を殺しにくる気だよこのアニメ・・・。


作画ァ!!
作画良すぎるだろ開始数分で・・・・・。
メリハリってものを完全に理解されてらっしゃる・・・。

この「まだ」のシーン。
本当に作画が物凄い事になってる。

そしてキスシーンのBGMがピアノミュージックっていうのが、なんとも艶めかしい。
これ電車の中とかで見てたら色々と色々な事になりそう。


ご褒美をねだる燈子生徒会長。
エッチすぎるよこの番組・・・。いつから子どもが見ちゃいけない番組になっちゃったのかな・・・。


そして圧倒的な可愛さである。


体育祭が始まった時点で既に僕は精魂尽き果てているので、実質休憩タイム。
次のハイパーご褒美タイムが始まるまで心の休憩を取るとして、見どころをピックアップするとなると・・・



休憩シーンで槙くんと話す、このシーン。
燈子のことを「好きではない」と話したあたりで、水中にいるかのような描写になりましたが、果たして何の暗喩なのか。
9話のラストシーンにも水中の描写がありましたが、そこと繋がっていると見ています。
その部分は、ラストシーンのところで触れるとします。


前半部の「位置について」は、侑さんの艶めかしい唇で終了。
なんかちょくちょく発禁モノになるけど、なんでだろうね。9話だからかな。

しかし今回の「位置について」のタイトルの意味について考えてみたのですが、ちょっとわかりませんでした・・・。
何の「位置」だったのか。
自分なりに色々と考えてみよう・・・。

号砲は聞こえない

体育祭終盤、スウェーデンリレーのお話がメイン。(ご褒美はメインじゃなくて、あくまでもご褒美)

「号砲は聞こえない」のタイトルはこのスウェーデンリレー部分にて回収されます。



完全に燈子に見惚れてしまう侑の姿。
原作には無いレベルで色々な回想シーンなんかも盛り込まれてましたが・・・最終回も見えてきて、アニメの方は色々と畳みに来てる感じなのかな・・・?

結局燈子の事で頭がいっぱいになってしまい、ゴールしたことにも気づいていない様子。
ゴール=号砲、「号砲は聞こえない」のタイトル回収は、ここですね。


クスノキさんが言っていた例の箇所。
アニメでもしっかり描写されていました。
色々考察のしがいがありそうですが、侑も朱里たちと同じ場所にいられるようでよかった、って感じですね。
そういう意味だと、この部分が「位置について」だと前半タイトル部分も少しわかりやすかったんだけどなー。まだまだ考える事は多そうです。

ハイパーご褒美タイム


そして始まるハイパーご褒美タイム。
お父さんお母さんごめんなさい・・・僕はこれからダメな大人になってきます・・・。


もうね・・・
作画がね・・・・・・・

作画が神すぎるだろまじで・・・・・・・・・・・・・・・・
※8回の「作画」発言


あぁ、もうほんと・・・はぁ・・・いいっていうか、ほんと・・・いや・・・はぁ・・・(急な言語機能障害)


そして出てくる水中の光の描写。
これはあくまでも私の解釈ですが・・・(てか全記事そうなんですが)
あの光は、侑が熱望している「好き」という気持ち。
侑は今、「好き」に手が届く位置にいるんです。
でも、「好き」を知ってしまったら、燈子との関係はどうなってしまうのか・・・

尚、前半部で槙くんと話していた時に出てきた水中の描写ですが・・・
「私は誰も好きにならないもん」と言った直後に、水中の描写が描かれていました。
そしてその直後に、侑を眩しい光が照らします。
すでに誰もが気づいていると思いますが、この光は侑が憧れ、熱望している”好き”という感情の描写です。
「誰も好きにならない」とは言いつつも、本当は自分の気持ちに気づいているはず。
そんな発言をしたがゆえに、光の存在を意識してしまい、水中の描写と繋がった・・・のかもしれませんね。
しかし好きを持ってしまえば、燈子との関係は崩れ去ってしまうかもしれない。
ペットボトル越しに見える光は強烈な日差しのようで、すぐにでも手が届きそうなのに・・・・・・。


自分からキスをしようとするものの、思いとどまる侑。
自分からキスなんてしたら、必死に防いでいる感情が収まらなくなるのが分かったんでしょうね。
焦れったい・・・焦れったすぎる・・・。
でもこの焦れったいのがやが君の良いトコロなんだよなぁ・・・。


全国9000万人が待ち望んだ時間がやってきました。






これは本当に本日地上波に乗ってお茶の間に届けられたのかな?
いや、もうここはほんと何も言うことないんですが・・・(こういうシーンの時、いっつも「語る事はない」って言ってる気がしてきた)
服を掴む仕草とか、一つ一つが繊細すぎるんだよなぁ・・・。


「心臓の音がする」
「・・・わたしのじゃないな 先輩の音だ」
「だってこれじゃ」
「速すぎるから」

最後の最後まで、自分の気持ちを認めるわけにはいかない、侑のささやかな抵抗。
ここで今回9話は終了でしたー。

いや、まぁ覚悟はしてたけど・・・。
覚悟はしてたけど、ご褒美タイムすぎて終わってしまった後の虚無感が凄いよ・・・

特殊EDではなく普通のEDで終わって、ED後の小話が無いっていうのも、なんとも気持ちの良い終わり方。
またひたすら待ち続ける一週間が始まる。10話はよ!!!

原作だと、いよいよ生徒会劇が本格的に始まるけど、残りの話数的に違うストーリーがありえそうだなぁ。

7件のコメント

  1. いつも楽しく読ませていただいてます(^^)やが君感想。
    位置について…は侑が本格的に気持ちに気づくことへのカウントダウンだと思ってます。
    そういう意味では最後のシーンで、唇に手を当てて自分からキスすることの意味を考える部分なんかが位置について…なんじゃないんですかね。

    10話であえて止めたところで、号砲は聞こえない(理性でギリギリ鳴らさなかった)って感じかなぁ。と私は思ってます(^^)

    1. 和早さん

      コメントありがとうございます!
      位置=恋愛のスタートライン、自分からキスする=好きという気持ちを認める、って事になるんですかね・・・
      スタートの合図=号砲を鳴らさなかった、って意味だと、確かにしっくりきますね!

  2. ついにやが君ファンが待ちに待った体育倉庫回!
    今回も素晴らしかったですねー。毎度、楽しく感想拝見してますよ〜。
    ところでタイトルの解釈ですが、号砲ってスタートのピストルの音の事ではないのかなと思いました。
    元陸上部的な感覚では、
    位置について→用意→パーン(号砲)でスタートなので、そんな訳で前半の”位置について“ は、侑がついに恋愛開始のスタートラインに立った(でもまだ走り始めていない)、と解釈しました。
    後半の”号砲は聞こえない“ は、スタートの合図は鳴ったけど、それに気付かない振りをせざる得ない、侑の苦しい心情を表しているのかなと。
    何しろこのお話は侑が恋愛開始したら、即エンドですからねー。
    心臓鳴りっぱなし(これも号砲?)なのに、先輩のだと思い込もうとしてましたし。
    いやあ、切ない。。
    次回も楽しみですが、後4回でどう上手く纏めてくるのか。。
    何とか2期に繋げて欲しいものですね。

    1. ぴょんさん

      コメントありがとうございます!
      9話は待ちに待った体育倉庫でしたからねー。ニヤニヤは凄かったです笑
      他の方も、(恋愛の)スタートライン=号砲って意味で捉えられてるみたいですねー。
      なんだかそれが正解な気がしてきました。
      号砲って言葉にも、色々意味合いがあって深そうです・・・。

      残りの話数でどう纏まるのか、アニメならではの締め方があるんですかね。
      アニメ独特の終わり方というのも、それはそれで楽しみなのですが。
      原作はまだ続くと思うんで、2期⇛劇場版みたいな形で全て映像化してほしいですねー。

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