※ネタバレ有り。閲覧注意です※
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 Another side story 三島柚葉 – しめさば
2021年12月1日発売。待望の、三島のAnother side storyです・・・。
既刊の感想記事は以下リンクから。
感想
本日発売の三島のアナザーサイドストーリー、早速読み終えました。
「これ!これが読みたかったんだよ!」というような内容で、満足感しかありませんでした。
時系列としては5巻の終盤、沙優が帰った直後。
そして5巻最後の最後となる数年後・・・の間のお話。
三島の失恋ストーリーとしては3巻の後半が私としてはとても印象深いのです。
胸の中で暴れるこの熱量を、誰にでも見える形で見せてやりたい。
のところ。
あのシーンは、挿し絵と合わさって破壊力が抜群だった・・・。
あれを読んで、しめさば先生の書く失恋ストーリーは凄いものがあるなと思ったし、それを信じて書き下ろし失恋小説アンソロジーの”失恋文庫”を買ったまであるからなぁ。
(失恋文庫は失恋文庫で最高だったので、しめさば先生の失恋ストーリーが刺さるようなら、これも是非)
今回も今回で激しい失恋。
3巻では激しく失恋して、4巻でもすべてを受け入れたのような感じになってましたが・・・。
そういえばこいつ、口に物が入った状態で話すクセ、なくなったな。
のところとか。
だいぶ大人になっちゃって・・・と思ってましたが、今回は三島っぽい三島を見ることができて嬉しかった。
でも今回の最後もめちゃくちゃしんどいセリフがあるんだよなぁ・・・。
じゃあ、もう・・・それだけで、いいや
このセリフ、あまりにもしんどくて喉が詰まってしまった。
しめさば先生、しんどい先生に改名するべきでは・・・。
熱烈なキスシーンからの、墓場まで持っていく二人の秘密という傷跡を残せてよかったね三島ちゃん、とはなれない。
しんどくてしんどすぎて結構刺さっちゃったよ、このラノベ・・・。
最後の光のような喫茶店のワンシーンが無かったら鬱病になるところだった。
でもキスシーンだけでもあったのは、まだよかった。
キスシーンすらなくただただ失恋するだけだとさすがに三島ファンとしては心がもたないところだった。
いや、でも、あのキスシーンの後で、あのセリフ・・・えぐ・・・・・・・。
ウッ・・・・・・。
(少々お待ちください)
さて、失恋シーンに対する呻きはここまでにして、別のお話。
なぜ吉田のことを好きになったのか、そもそも人が人を好きになるって?
という経緯や理由付けが丁寧に行われていて、納得感がすごかった。
それらの説明が序盤からされていた、というだけではなく・・・。
そういった序盤からの流れを、最後の告白シーンまで完璧に持っていってくれましたからねぇ。
だからこそ、あの三島の告白シーンにはあんまりにもあんまりな苦しさを感じたし、あれでこそ三島の恋愛にきちんとピリオドを打てたんだなぁ、と感じました。
この恋愛としてはピリオドだけど、三島の人生では一つのカンマなんだっていう描写、めちゃくちゃ好きだった。
三島の人生観とか、映画のストーリーにも描かれないだけで続きがあるとか。
そんな三島に対する吉田からの関わり方とか。
全部が全部キレイに絡まり合っていて、キャラクター設定というか、背景設定が完璧すぎた・・・。(そもそも本編から完璧)
吉田は相変わらずネガティブというか、自己評価低めでしたね~~~。
他人のためにこれだけ誠実になれる人間とか、素敵でしかないのだが?????
ラノベあるあるの俺つええ主人公みたいな感じじゃないし、嫌味っぽくも全くなくて、吉田がモテるのは普通に考えると当たり前なんだよなぁ。
それにしても鈍感主人公が最後の最後で今までの鈍感スルーしてた伏線を回収しまくっていくのは変な意味で爽快だったよ・・・。
最後に
あとがき読む限り、他の人もアナザーサイドストーリーも出る予定があるのかな・・・?
なんだか次は後藤さんのターンっぽいですよね。
それが終わったら神田先輩は・・・ないような気もする。終わった恋愛で片付いてそうだし。
いずれにしても、沙優が帰ってくるまでの数年を描くんでしょうね、おそらくは。
それが終わって最後の最後は、沙優が帰ってきたあとのサイドストーリーも読みたいなぁ、と思ってしまうのはしょうがない。
次のサイドストーリーも出ることを信じて待ってます、しめさば先生。
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